この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のショップスタッフ・井上が、バカラ・グラス・皿にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
和食器なら5組、洋食器なら6組、またはペアとして2組を基準に購入を考えると思います。
新たに食器を揃えるとき
やはり、定番のアイテムは一通り揃えておくと便利です。
和食器が5組で1セットとされているのには
お客様をお迎えする主人側に2枚、招かれるお客様に2枚、予備に1枚という割り振りということに加え
割れる偶数を嫌い、奇数を良しとする習慣からと言われています。
また、お茶席では主人が心をこめて客をもてなすことのできる最大限の人数が五人とされているそうです。
中国では、4組が1セットとされており
4という数字は四天の四方を司る『四神(しじん)』に繋がるとして好まれているそうです。
洋食器は6組で1セットとされており
ダースで計算する文化からスープをおいしく作るための最低限の単位が十二人分で、
さすがに多すぎるので半分になったと言われています。
諸説いろいろあるあるようですが、これらを基準に1セットとし
購入基準であったり、セット販売がされていいます。
ペアで一組、これはどの国にも共通しており
日本では「夫婦(めおと)」として夫婦茶碗などと言われます。
私は初めての一人暮らしの際は、とりあえず全てをペアで買い揃えました。
その後、少しずつワイングラスやビールグラス、お箸、お箸置き、大皿や小皿など
たくさんのアイテムをペアもしくは1セットで増やしていきました。
しかし、とある日母と江戸切子の展示販売会に行ったときに
せっかくなので、どれかペアで購入しようとお財布と相談する私に
母が、「せっかくなのだから自分が一番素敵だと思うものを1つにしなさい。
その方が絶対大切にするし、気分が違うから。」と言いました。
結局、その言葉に押されて一番気に入ったものを1点、購入しました。
その後、シャンパングラスを購入する際も迷っていた時に
母の言葉を思い出し、一番気に入ったバカラのグラスを1点購入しました。
何度使っても、今もなお特別な気持ちにさせてくれます。
自分が一番素敵だと思ったものは、たった1点だけでも
気に入って大切に長く使っていけます。
定番の食器やグラスが一通り揃ったら、
自分だけの特別なお気に入りを探してみるのはいかがでしょうか。
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