「ねがはくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月のこ…

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時の法人営業担当柴田が、立春にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

旧暦では2月の異名は如月(きさらぎ)で、望月(満月)の日は必ず15日ですから、「如月の望月のころ」とは2月15日をさします。

「ねがはくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月のころ」 西行

2月です。

2月15日は釈迦が没した日。釈迦入滅のその日に、大好きな桜の花が咲くそのときに、死にたい!

そう願った西行は、この句を詠んだ10年後、文治6年2月16日(1日違い!)に没します。

文治6年2月16日は今の暦に換算すれば1190年3月23日。西行の希望どおり、その時、桜の花も咲いたのではないでしょうか。

諸国を遍歴した西行ゆかりの場所は日本各地にあるようです。

ル・ノーブルの本社からも遠くない場所・京都西山のふもとにある勝持寺(花の寺)。

平清盛と同い歳の北面の武士だった西行がそこで出家し、庵を結び、桜を植えたことで知られています。

現在も桜や紅葉のきれいな名刹として知られており、境内にある銘木「西行桜」は西行が植えたものから3代目とも言われております。

私は紅葉の時期と雪の時期にしか行ったことがないので、いちど桜のころに行ってみたいと思っています。

他にも西行ゆかりの花で、私がぜひ見てみたいと思っているのが京都・御所内にある「近衛殿の糸桜」。

能の演目『西行桜』に登場する桜です。

演目の中で、桜の精に西行は桜の名所を告げられるのですが、その一番に挙げられているのが「近衛殿の糸桜」です。

この糸桜は少し遅めに咲くようなので、満開のタイミングを見計らって訪れようと思います。

梅に始まって桃や桜など、寒さと花粉症に負けなければ、これからお花見がてらの散歩にちょうどよいシーズンが続きますね。

皆様もご自宅や散歩で、楽しいお花見の時間をお過ごしください!

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「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。