日本のアニメ文化

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のEC運営スタッフ山下が、にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

今回は、日本のサブカルチャーではなく、もはやハイカルチャーの粋に当てはまる功績を残しているアニメについて触れてみたいと思います。

ドラえもんが30周年、ちびまる子ちゃんが20周年と盛り上がりを魅せるアニメ。

日本ほどに多種多様な漫画やアニメを有する国は存在せず、日本のアニメは欧米のものと比べて質が高いということをよく耳にします。

2008年、外務省は「アニメ文化大使」(Anime Ambassador)をスタートさせました。ポップカルチャーを通じた文化外交の一環として、在外公館等が主催する文化事業で、日本のアニメ作品を上映し、諸外国における日本アニメに対する理解を深めるとともに、様々な日本文化を紹介し、日本そのものへの関心に繋げることを目的とした事業です。

2008年3月、「ドラえもん作品の中には、現代日本の生活や習慣が描かれており、『大使』にふさわしい」との見解から、初代のアニメ文化大使にドラえもんが就任しました。

最近は、日本の漫画やアニメが海外で注目を浴びています。フランスで有名な日本人は?という質問に対し、宮崎駿氏の名前が多く挙げられることからも、その人気が伺えます。

また、「日本」と聞いて一番最初に思い浮かべるものは何か?とフランスの20歳~40歳前後の男女を対対象に聞いたところ、アニメ・漫画が39%、ゲームが25%、サムライが11%、続いて相撲、太陽、寿司、忍者となったようです。

3月5日に発売された「NARUTO」第47巻は、フランスの全書籍売り上げ週間ランキングで、二週連続トップだったとのことで、漫画やアニメがフランスの生活にも文化として浸透していることがわかります。

イギリス在住の友人は、フランスではなく、イギリスで開催されたMovie Comic Mecia(MCM)博覧会に行ったようですが、熱狂的なアニメファンでなくとも、仕事を休んででも明らかに行く価値のあるイベントと言ってました。

日本のアニメやコンピュータゲーム、マンガやSFなどで一杯に埋め尽くされ、一部のアニメファンは、お気に入りのアニメキャラクターの格好に身を包むことにより(コスプレ)、イベントの水準レベルを更に引き上げているように思えます。

ちなみに、彼らのコスチュームの殆どが自作のものというから驚きです。この博覧会での興味深いところは、会場に登場したスペシャルゲストの面々はもちろんですが、会場で売られている貴重な商品の数々には圧倒されるようです。もし今後博覧会に行く機会があるならアドバイスたったひとつ、「とにかくお金をたくさん持っていくこと」だそうです。

フランス、イギリスだけでなく、イタリア、スペイン、アメリカなど世界各国で、日本の漫画が幾通りの言語に翻訳され、世界中の人々に世代を超えて読まれ、愛されています。「キャプテン翼」を読んでプロのサッカー選手に憧れたという人たちもヨーロッパ各地のクラブチームにいたりするのです。

日本の文化と言えば、茶道や浮世絵、歌舞伎、舞踊など、海外の人たちにとって少し理解が難しく、堅苦しく感じられるようなものがよく挙げられます。日本人の私達でも説明を求められると、考え込んでしまう・・・という人も少なくないのではないでしょうか。

伝統文化も勿論、それぞれの良さはあり、数百年もの間受け継がれ、大切に守り続けられてきた日本の誇るべき文化です。

ただ、現代の日本を広めていくという目的では、漫画やアニメーションは新しい日本の文化と言えるような気がします。

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「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。