この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のル・ノーブル編集部が、新春・歴史・クリスマスにまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
お店で食べるおしるこが美味しくて、お家でも作ってみました。上品な甘さにはならず…どうしたら美味しいおしるこが出来るのだろうと調べていると、おしるこの作り方とぜんざいの作り方が出てきました。
8世紀の「古事記」や「日本神話」に、小豆は登場しています。伝わった時期は不明ですが、栽培起源の古い作物と考えられています。
小豆の赤色は魔よけ、けがれを払う霊力があるとされ、小豆を食べる事により身を守ったと言われ、お正月、節句、御祝の日に赤飯や和菓子の赤色(小豆餡)を使うのはこうした考えから来ています。
おしるこ/ぜんざいの語源
*おしるこ小豆の生餡(なまあん)(水を切った生餡は粉をこねた状態)を水に溶くから汁粉とする説と、餡の中に子(実)として餅を入れることから、餡汁粉餅となり、略して汁粉となったという説があります。
*ぜんざい仏教で喜びを表す「善哉(よきかな)」というのが語源だと言う説。とんちで有名な一休禅師がこの食べ物を、善哉とほめたという説もあります。
また、出雲地方の「神在餅(じんざいもち)」に起因すると言う説。出雲地方では旧暦の10月に全国から神様が集まるとされることから、この月を「神在月(かみありづき)」と呼び、「神在祭」の行事が執り行われます。この祭りで振る舞われたのが「神在餅」で、これがなまって「ぜんざい」となり京都に伝わったといわれています。
おしるこ/ぜんざいの歴史
汁粉が庶民の食物となるのは江戸時代とみられ、複数の文献にも記述が見られます。『明和誌』には「近頃(ちかごろ)汁粉見世にて商う」と見世で売られていたことが記され、『守貞漫稿(もりさだまんこう)』(1853)には「店買は数品を製し価も貴きあり。夜買のは三都ともに、一椀十六文也。」と数種類の汁粉があり、そば並みの1杯16文であったと記されています。
おしるこ?ぜんざい?違いは?
関西に住んでいるので、小さい頃から「おしるこ」「ぜんざい」両方の言葉を耳にしていましたが、地域によって呼び方が違うようです。
一般的に、関東の場合は、小豆餡の汁物全般をしること呼び、その中でも漉し餡を用いたさらさらタイプを御前しるこ、つぶし餡を用いたとろ~りしたタイプを田舎しること呼び方が分かれています。関西の場合は、漉し餡を用いたさらさらタイプをおしるこ、つぶし餡を用いたとろ~りしたタイプをぜんざいと呼びます。
関東でぜんざいといえば、餅などに餡を添えたものですが、関西ではこれを亀山と呼びます。
おしるこを知って、美味しく作れそうな気がしてきました。コツは弱火でじっくりコトコト煮ること…これはル・クルーゼの出番ですね!
コツを見つけたところで、今回のコラムはこのへんで。
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