秋の一日いかが?お過ごしですか芸術の秋・・・美術展や映画…

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のEC運営スタッフ伊波が、マイセン・晩秋にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

秋の一日いかが?お過ごしですか芸術の秋・・・美術展や映画祭が各地で開催されていますね。実りの秋をおなかだけでなく、心にも届けて、豊かな一日を過ごしてみたいと思います。とは言うものの、実際は映画館に足を運ぶのもやっとの毎日ですが・・・瞬時に「心をワープ!」させるには生の劇場に足を運ぶのがいちばん。

そこで見つけてまいりました、オペラの世界。オペラはちょうど歌舞伎の誕生と同じころ、16世紀末 イタリアのフィレンッェで生まれました。最初は宮廷の人々だけの楽しみでしたが、市民にもひろがり、舞台の仕掛けも物語もバラエティに富んだものになります。ご存知モーツァルト・ワーグナー・チャイコフスキーなどの作曲家が多くの作品を生み出しました。

オペラは芸術性を高めましたが娯楽からは遠ざかっていきました。そこに現れたのがオペレッタ。 風刺の利いた軽い喜劇はパリやウィーンで大人気をおさめます。オペレッタは主に恋愛にまつわるドタバタ。面白おかしく風刺の苦味も利かせて、最後も円くおさめるというもの。ちょっと皮肉っぽい味付けがスパイスとなった、余裕のある大人の為のコメディです。今回は初心者の私にも門戸を開いてくれそうな、楽しいオペレッタのお話を進めてみたいと思います。

たとえばどんなストーリーかと申しますと・・・実はオペレッタの場面はマイセンが2004年から毎年出しているイヤープレートに描かれています。ヴェニスの一夜、ウィーン気質、メリーウィドー・・・

ここでは「メリーウィドー」のお話をちょっとご紹介。物語は架空の国を舞台に繰り広げられます。亡き夫より莫大な財産を受け継いだ美しく若き未亡人ハンナ。

財政難に苦しむこの国は、彼女の遺産が必要。ところがパリに遊びに出てきていた彼女の周りにパリの伊達男たちが群がります。もし彼女が外国人と再婚してしまうと、その財産も流出してしまい小国は破綻してしまいます。彼女の財産がわが国から流出するのを避けようとあれやこれや・・・

国が白羽の矢を立てたのは、以前ハンナと恋人同士だったダニロという伯爵。お互いに惹かれあいながらも意地をはり素直になれない中、さまざまなドタバタが起こります。最後には、お互いの愛を確かめ合い結婚、そして遺産も無事に国にとどまることとなりめでたしめでたし、というストーリー。

映画館や美術館のように「次のお休みに・・・」と気軽に手に入る楽しみではありませんが、舞台の情報を調べ、チケットを手に入れ、何を来ていこうかと悩み、楽しみにその日を待つ。そんな時間をお楽しみの一つです。そしてその余韻はあなたの中に何日も響いていることでしょう。そんな時間のお供にはぜひお気に入りのティーカップやグラスをおそばに置いてください。

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「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。