この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のバイヤー・米山が、アウガルテン・マイセン・ノリタケにまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
早いものでもう9月、長月になりました。長月の由来は、「夜長月(よながつき)」の略とする説があります。月に関連するのか、今月は、「宇宙月間」だそうです。そして9月12日が、「宇宙の日」。1992年に毛利さんがスペースシャトルで初めて宇宙に飛び立った日ということで選ばれました。
そこで、今年の夏を振り返って。
今年も早くも3分の2が過ぎました。暑さ寒さも彼岸までといいますが、まだまだ残暑厳しい京都です。
今年の夏を振り返ってみると、まずは、「祇園祭」7月17日の山鉾巡行(占出山鉾で参加)では朝から雨。一日大雨で大きな傘をさしていても裃も足袋もびしょ濡れでした。近年こんなに雨が降った巡行は記憶にありません。ちなみに「占出山」は安産の神として信仰され「占出山のくじ取りが早い年は、お産がらく」という言い伝えがあります。私も3年前に双子の女の子を授かる御利益がありました。各々山鉾で粽(ちまき)を売っていますが、家の入り口につるしておくと疫病災難の厄除けのお守りとなります。
8月12日下鴨神社・糺の森で開催されている「納涼古本まつり」に出かけました。朝から強い日差しの中、自転車で行ったので汗が噴き出していましたが、木陰に入ると少し落ち着きました。約40軒の古本屋さんのテントが大きな木の蔭で所狭しと並んでいました。古文書、美術書、映画パンフレット、文庫本、まんが、雑誌などが数多くありましたが児童書を2冊買っただけとなりました。「糺す森」は清川が流れマイナスイオンあふれる森なので体にご利益がありました。
8月16日の「五山の送り火」は「御所」で「大文字」(午後8時に点火)が見えるスポット(蛤御門~建礼門にかけて)があるので急いで自転車で行きました。熱帯夜の京都では夜でも汗がどっと出てきました。見物人も数多くいましたが,夜の御所は昼間とは違ってより神秘的な感じがしますが、誰もいなければ恐くて一人ではいけません。この「五山の送り火」にも御利益の言い伝えがあり、護摩木を納める—–厄除け盃の水に送り火を映して飲む—–願いが叶うナスに穴をあけて大文字を見る—–目の病気にならない翌日の朝、炭を取りに行く—-魔除けなどがあります。
8月20日の「地蔵盆」 私の住んでいる地域は地蔵盆の盛んなところで数日前から各町内でスケジュールを書いた張り紙が貼られてあります。朝から提灯やお地蔵さんの飾り付けのお手伝い。おやつが配られたりゲーム、福引があったりと子供にとってのお祭りです。夕方になると読経とともに大きな数珠をみんなで回します。数珠に一つ大きな房がありそれが自分のところに回ってきたら頭に擦り付けるとご利益があります。元気に明るく育つようにとの願いが込められています。
9月の京都おすすめスポットとして、京都文化博物館での「マリア・テレジアとシェーンブルン宮殿展」(8月26日~10月9日まで開催)があります。女性として初めてオーストリア・パプスブルグ家を継承したマリアテレシア。近隣諸国の侵略戦争を平定し、マリーアントワネットの母であった女帝とその家族の優雅な宮廷生活と居城であるシェーンブルン宮殿秘蔵の絵画や調度品や宝飾品の数々が紹介されています。シェーンブルン宮殿は、世界遺産にも登録されています。
マリアテレジアで思い出されるのが「アウガルテン」の代表的なシリーズで樅の木の色を表しアウガルテン宮殿のディナーセットとして作られた”マリアテレジア”があります。パプスブルグ家の支配下にあったウィーンで1718年マイセンに次ぐヨーロッパ第2番目の窯が開かれました。その後、女帝マリア・テレジアによって1744年に皇室直属の磁器窯となり、ハプスブルグ家の盾型紋章を授かったのです。(アウガルテンの製品の裏には、1744年以来商標となっているハプスブルグ家の盾型紋がコバルトブルーで刻印されています。)
*京都文化博物館はル・ノーブル四条店から徒歩で10分ほどのところです。ル・ノーブル四条店では、「ラリックフェア」「エミール・ガレの復刻を美しく再現する工房 ミーシュ・コマン」を特集しております。
*現在、阪神百貨店にて「竹久夢二とオールドノリタケ」の展示が行われています。期間は8/30~9/5まで。円形広場にあるディアモール店から歩いて1分のところです。
※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。







