先日、ダイアログ・イン・ザ・ダーク 大阪会場にて開催され…

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のル・ノーブル編集部が、にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

先日、ダイアログ・イン・ザ・ダーク 大阪会場にて開催されている、「対話のある家」第1回:春に参加してきました。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」とは、『参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します。』

公式ページより引用。http://www.dialoginthedark.com/did/

イベントの流れとしましては、1.暗闇に慣れるため、少しだけ明るさの残る空間に移動2.その日、サポートして頂くスタッフの自己紹介及び参加者それぞれの自己紹介3.白杖の使い方についての説明4.真っ暗闇の中へ5.白杖を使用して、家に移動6.季節ごとに異なる体験7.家の中にあるリビングで飲み物を飲み、おかしを食べながら会話8.家から移動9.明るさになれるため、少しだけ明るさのある空間に移動10.暗闇の中で行った体験のまとめ

3人グループ、2人グループ、私、という6人構成で、初対面特有の、ぎこちない雰囲気の中で自己紹介が始まりました。ぎこちない雰囲気は、完全に暗くなるまでのこと。

完全に暗くなってしまうと、すぐとなりにいることも、何をしようとしているのかも、全くわからなくなります。

誰が、何をしようとしているのか、もしくは何を見つけたのか、声を出さないと何もわからない状況ということで、お互いに声を掛けあって、コミュニケーションを取る必要があります。

普段でしたら、目と耳で感じている情報を、耳のみで感じなければならないこと。真っ暗闇といういつもとは違う環境の中で、いつも以上に意識してコミュニケーションを取るということ。

そのひとが、いま、何を感じて、何をしようとしているのかを、言葉として伝えてもらうことで、そのひとについて、知ることができるということ。何度も会って話をするよりも、そのひとについて知ることができましたし、私のことも知ってもらったと思いました。

実際に、社員研修として利用されている企業もあるということです。

6人で丸テーブルに車座になって座って、それぞれ飲み物を飲んだのですが、今、飲んでいる器がどのような色や形なのかを想像しながら飲む、という行為がとても新鮮でした。

真っ暗闇で、何も見えない環境で、手で触れ、持ち上げ、口につけて、飲む。

何気ない日常の動作を、改めて意識すること。視覚以外の感覚で、何かを感じるということ。

その楽しさに改めて気づくことができた、そんなイベントでした。

いつも使っているお気に入りの食器、視覚以外で感じる機会を設けてはいかがでしょうか?

※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。

ABOUTこの記事をかいた人

「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。