この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のショップスタッフ・由里が、ロイヤルコペンハーゲン・クリスマス・歴史にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
街はすっかりクリスマスムード。いくつになってもキラキラ光るツリーやクリスマス音楽にはワクワクさせられます。この時期もっとも出回るバラ、中でも真っ赤なバラはクリスマスに向け価格が高騰。にも関わらず予約が殺到するのは、赤という色のバラに込められたメッセージが理由の一つになっているのではないでしょうか。
今回のコラムではバラの花についてお話させてください。
バラは元々薬草や香料として愛されてきました。ギリシャ時代から花の美しさにも関心が寄せられるようになり、ローマ時代には多くの観賞用のバラ園が作られるようになりました。もとを辿れば、わずか10種ほどの原種から始まったそうですが、ヨーロッパでは春にしか咲かない一季咲き、中国では繰り返し咲く四季咲き、と大きな違いがありました。
18世紀末、その東洋のバラが西洋に渡った頃、フランスの時の皇帝ナポレオンの妻ジョセフィーヌが世界各地からあらゆるバラ250種以上を集め、マルメゾン宮殿の庭で園芸家を雇い、史上初の人工交配をさせたことから、後にどんどん品種改良が進みバラの歴史がつくられました。
今では2万数千の品種が存在するといわれていますが、それだけの種類があるにも関わらずバラには「青色」という要素がなく、「青いバラ」は絶対に作れない色であったため、昔から「Blue Rose」と言えば「不可能」とか「あり得ない」という代名詞として使われてきました。
ところが2004年、サントリーがバイオテクノロジーを駆使し、14年の年月を経て世界初「青いバラの開発に成功!」と発表されました。大きくニュースで取り上げられ、テレビの画面に映ったその色は、どう見ても・・・紫・・・。
バラの花全般の花言葉には、愛・恋・美・幸福などがありますが、色によっても違います。
ちなみに、ロイヤルコペンハーゲン2008年度のイヤープレートにはクリスマスローズが描かれています。名前の響きからバラをイメージされがちですが、学名はヘレボラスというなんとも耳慣れないキンポウゲ科の植物です。
キリスト生誕の日、一人の貧しい少女がお祝いをしたくても買うお金はなく、寒い冬で摘む花さえ見つからずに泣いていたところ、涙が落ちた雪の中から花が生えてきたといいます。
クリスマスの頃に咲く、バラに似た白い花というところからクリスマスローズの愛称で親しまれているそうです。
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