今日10月1日は「国際音楽の日」です

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のル・ノーブル編集部が、マイセン・アウガルテン・ティータイムにまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

今日10月1日は「国際音楽の日」です。1975年に当時国際音楽評議会会長でもあった世界的ヴァイオリニスト ユーディ・メニューイン氏が紛争の耐えない世界を憂いて提唱しました。日本では、1996年10月1日に国際音楽の日記念切手も発行されています。(ト音記号とピアノがモチーフ)

NAOの「天使の音楽隊」シリーズや、マイセン人形「エンジェルの音楽隊」シリーズは大変人気がある

お気に入りが見つかるかもしれません。

今回の「ティータイム」も音楽つながりでいきます。

音楽の都といえばオーストリアのウィーン。ウィーン少年合唱団、ウィーンフィルハーモニー、モーツアルト、シューベルトなど思い起こさせます。そのウィーンで生まれた磁器工房が「アウガルテン」です。

1718年創設者のクラウディウス・インノケンティウス・デュ・パキエが時の皇帝カール6世の支援を受けドイツ・マイセンについでヨーロッパで2番目に古い陶磁器工房として誕生しました。

ホワイトゴールドと呼ばれた白磁に魅了されたマリアテレージアの勅命で1744年に王室直属の窯となりました。以来インペリアルウィーン磁器工房としてこの工房で作られる全製品には、ハプスブルグ家の紋章である横二本の盾が商標として焼き付けられています。

マリアテレジア没後の1784年から、ウィーン磁器工房の経営はハプスブルグ家のゾルゲンタール男爵に委ねられます。金粉を油に溶かし磁器に塗る技法や、コバルトブルーなど新しい技法を発明し、技術と品質において世界一の名声を得るようになります。

1814年のウィーン会議は、ロシア皇帝アレキサンドル一世やプロシア王など世界各国から、多くの王侯貴族がウィーン磁器工房の製品を自国へ持ち帰り広く知れ渡ることになります。

その後、1923年に工房がアウガルテン宮殿に移転。ここは、かつてのマリア・テレジアの狩猟の館として使用され、しばしば晩餐会も催された宮殿です。現在では、同じ敷地内にはウィーン少年合唱団の寄宿舎もあります。この緑に囲まれた明るい工房内では、成形から焼成、絵付けまでを約30名の職人がすべて手作業で行っているため生産数は限られています。

3世紀にもわたる長い歴史の中で、王侯貴族のオーダーに応えることで高い技術が育まれ、手に馴染む艶やかな生地、シェイプと絵柄に表現される優雅さを今に受け継いでいるのです。

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「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。