食器を贈る

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のショップスタッフ井上が、母の日・父の日・和にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

御結婚、誕生日、記念日、父の日、母の日、敬老の日など、生きていくうえで迎えるお祝い事が何度かあります。

お祝いには何かしらプレゼントをすることが多いのですが、みなさんはどんなプレゼントを選んでいますか?マグカップやお皿など、食器も人気のプレゼントアイテムです。

食器を贈り物に選ぶ理由は?と尋ねると

御結婚や新築、転居の際にはセットを贈ることも喜ばれます。ご来店時には「和食器なら5組、洋食器なら6組ですよね。」とおっしゃられる方も多いのですが、

和食器が5組で1セットとされているのには・・・お客様をお迎えする主人側に2枚、招かれるお客様に2枚、予備に1枚という割り振りということに加え割れる偶数を嫌い、奇数を良しとする習慣からと言われています。また、お茶席では主人が心をこめて客をもてなすことのできる最大限の人数が五人とされているそうです。

洋食器が6組で1セットとされているのは・・・ダースで計算する文化からスープをおいしく作るための最低限の単位が十二人分で、さすがに多すぎるので半分になったと言われています。

諸説いろいろあるあるようですが、贈る相手が使っている姿を想像して選ぶと愛着がわき、長く使ってもらえそうですね。

また、私自身プレゼントを贈る際に、「1個だけ贈ってもな・・・」と考えてしまうことが多かったのですが、あるとき、一番良いと思うものをペアにすると予算が合わず、違うものにしようかとお財布と相談する私に、一緒にいた母が、「せっかくなのだから1個になっても自分が一番素敵だと思うものにしなさい。その方が絶対大切にするし、気分が違うから。」と。その時のプレゼントは、今も大切に使っていただいてます。そして今も、迷った時にはその言葉を思い出します。

大切な人への贈り物には、自分が一番素敵と思ったものを贈ると、特別な気持ちや気分もプラスされて届く気がします。

どれにしようか悩む瞬間も、プレゼントを選ぶ瞬間も、もらった瞬間も、そこからたくさんの思い出とストーリーが生まれていきますように。

※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。

ABOUTこの記事をかいた人

「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。