この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のクリエイティブ担当・佐々木が、サステナブル・晩秋にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
このところ働き方をはじめ社会のありようが大きく変化するなかで、日々の過ごし方を足元から見直そうという姿勢が世界的に広がっているようです。
たとえば、自宅での食事が増えてくると、これまで以上により質の高い食材を求めて、インターネットを通じて遠隔地からお取り寄せすることはもちろん、地場の食材にも関心が高まって地域の生産者から直接買い付ける動きも見られます。
身近なところから生活の質を無理なく高める。こうした考え方は今後もますます定着していくのではないでしょうか。
ところで、最近は「SDGs」(エス・ディー・ジーズ)という言葉もよく聞くようになりました。
2015年9月の国連サミットにて全会一致で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs: Sustainable Development Goals)は、「只の一人も取り残さない」持続的で多様性をもった、より良い社会の実現を目指す国際目標のことです。
貧困や飢餓、エネルギーや雇用、あるいは不平等、気候変動、平和といった17の目標と、それらの目標を達成するための169項目のターゲットなどから構成されています。
地球規模でさまざまな問題を自分のこととして捉え、その解決に向かって一人ひとりが出来ることから取り組んでいくことがSDGsの考えです。
たとえば、安心安全な野菜づくりを実践する生産者を応援することも立派な取り組みになります。図らずもウィズ・コロナの時代になって、生活の基本を見直す動きと重なる形でSDGsの重要性も改めて確認されることになったといえそうです。
わたしたちも食器を通して食にかかわるお仕事をしていますので、将来にわたって質の高い豊かな食卓の実現に貢献することが、SDGsにも適う役割となります。
SDGsの第12番目の目標に「つくる責任 つかう責任」として、持続可能な生産消費形態を確保する、というものがあります。具体的には、天然資源の管理や利用、化学物質や廃棄物の放出削減といったことから、自然と調和したライフスタイルへの意識向上、さらには地方の文化振興や産品の販売促進にかかわるテーマにいたるまで、多岐にわたっています。
陶器にしてもガラス食器にしても、ひとつの作品ができるまでにはさまざまな資源を使い、また多くの職人さんたちの手を必要とします。環境と産業と文化の調和において、向き合っていかなければならない課題は多くあるといえます。
とはいえ、良い食器があれば、良い食材で作った美味しい料理を盛りつけたくなります。まずはそれだけでも、持続可能な社会を動かす歯車を押す大きな力になるように思います。
世代を越えて良い食器と質の高い生活を生み出そうとする文化が受け継がれていくことが、誰でもが参加できるSDGsの一歩かもしれません。
※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。









