この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時の品質・配送管理・小西が、ウェッジウッド・マイセン・ヘレンドにまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
ダージリンは、インドのウェストベンガル州北部、ヒマラヤ山脈を望む山岳地帯に位置します。「Darjeeling」の名前は、チベット語で「雷が落ちた場所」を意味する「Dorje ling」を語源としており、名前からもわかるように、ここダージリンの気候は変わりやすいものとなっています。
こうした地理および気象条件が、他には見られない独特の香気と味わいを生み出しているのです。ダージリンはなんと言っても、その薄い水色(スイショク)からは想像できない、華やかで高貴な芳香が特徴。「紅茶のシャンパン」とも呼ばれ、世界三大紅茶の一つとしても知られています。
全紅茶生産量のわずか5%程度であるにもかかわらず、ダージリンの紅茶がこれほどまでに知れ渡っているのは、それだけ突出した独特の香りと他の追随を許さないクオリティがあるからこそ。
ダージリンは春(ファーストフラッシュ)、夏(セカンドフラッシュ)秋(オータムナル)と、年3回のクオリティーシーズンごとに、全く異なるキャラクターが楽しめます。
3~4月頃に、春の雨とともに眠りから覚めるお茶の芽ぶきで作る紅茶です。瑞々しい味わい・香りが特徴で、Greenish(グリニッシュ)などと呼ばれる緑がかった香りを基調に、フルーティーな香りやフラワリーな香りが重なります。ファーストフラッシュにおすすめのティーカップはマイセンのホワイトレリーフ。
夏摘み(セカンドフラッシュ)(5~6月)
茶葉の生育にとって恵まれた気候条件となり、味・香りともに最高のクオリティとなるシーズン。5月末~6月頃の芽吹き、ダージリン2番めの「旬」です。緑がかったファーストフラッシュから一転して、一般的に茶葉は褐色に水色(すいしょく)は深い琥珀色に。セカンドフラッシュにおすすめのティーカップはウェッジウッドのユーランダーパウダーブルー
さて、最後はオータムナル【秋摘み(オータムナル)(10~11月)】
10月末から11月中旬頃にかけて作られる一年で最後のシーズナルティーです。このあと、ダージリンは冬の眠りへとつきます。ごく一部の紅茶に「ムスク」「マスカテル」と呼ばれる芳香が現れ、香ばしさと、熟したフルーツのような香りが重なるこの時期だけの美味しさです。その他にもバラエティー豊かに紅茶が作られダージリンの奥深さ・芸術性を感じる事のできるシーズン。オータムナルにおすすめのティーカップはヘレンドのフォレ FOREST
オータムナルの多くは味わい・香りともにセカンドフラッシュをより優しくした雰囲気で、価格も比較的手ごろなものが多いので、ダージリンを身近に感じ、楽しむにはちょうどよいシーズンかもしれません。時おり、セカンドフラッシュにも負けない熟したフルーティーさを持つオータムナルが作られる事もあり、そのような紅茶は、良き一年の締めくくりとして大切に楽しみたいものです。
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