この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のル・ノーブル編集部が、クリストフル・ティータイム・テーブルコーディネートにまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
本年は日本とフランスの交流「日仏修好通商条約」が始まり、150周年を迎えます。日本は当時最先端の技術や知識を必要とし、逆に変革期を迎えていたフランスでは、浮世絵・絵画・陶磁器などの日本美術が工芸界、美術界に大きな影響を与え、印象派やアール・ヌーボーの基礎になったといわれています。
2008年、日仏交流150周年を記念して。
そして今回のティータイムでは、そんなフランスの銀製品の代名詞とも言える「クリストフル」のお話です。
「クリストフル」の創業は1830年、銀細工師シャルル・クリストフルと、ヴェルサイユ宮殿の宝飾師だった義兄のジョセフ・A・ブイエが銀製品の店をパリに開いたことが始まりです。
創業以来、175年余りの間、「創意」「伝統」「品質」を理念とし、創業者のモットーである“唯一の品質、それは最高の品質”を忠実に守り続けています。美食の国であるフランス――その美意識は料理のみならず、テーブルセッティングにも色濃く反映されているのです。美しく洗練された気品あるデザインの「クリストフル」のカトラリーは、まさにそんなフランス文化の象徴。世界の王室が認める銀製品のブランドとして確固たる地位を持つ、「クリストフル」は、現在、フランス及び諸外国の大使館など国の機関はもちろん、世界中の一流ホテルやレストランで「卓上の芸術品」として愛用されています。
1842年クリストフル社は、電気メッキの特許を買い取り、世界初の電気を使用した工場を開設。1844年に電気分解を用いた銀メッキ金属「クリストフル」が誕生。電気分解の手法で施された、シルバーコーティングは毎日使っていても、次の代までその輝きを保つという。「クリストフル」では、その銀メッキの品質を保障する為、刻印を押し始める。
フランス王ルイ・フィリップがノルマンディー城の私邸用にテーブルウエアを一式オーダーし、「クリストフル」は王室御用達となる。その後も、ナポレオン3世やインドのマハラジャ等、世界各国の著名人が数多く愛用した。
1868年にはノートルダム・ドゥ・ラ・ギャドルの彫刻制作の募集に応じ、高さ9.7m、重さ6tの二つの像が完成。パリ・オペラ座に世界初の電気メッキ製の記念像が設置された。像は、オペラ座の正面に置かれている。左がハーモニー、右がポエジー。また、豪華列車で知られるオリエント急行の銀器一式や、1900年代に入ってからは飛行機(ロンドン-パリ間)で初めて乗客に提供する食器も手がけた。
「クリストフル」は多くのデザイナーを呼び、常に新しいデザインを追及している。1880年に彫刻家アンリ・カリエ・ベルーズのデザインによって作られたコーヒーポットや、「リチャード・ジノリ」でも知られるデザイナー ジオ・ポンティによって作られた作品の多くは今日も作り続けられている。
2005年には初のジュエリーコレクション「コレクション925」を発表。これにより、創設者シャルル・クリストフルが良質なシルバージュエリーとアクセサリーのブランドを設立したルーツへ立ち返ることとなる。
クリストフルが日本に紹介されたのは約30年前。高級レストランやホテルなどで少しづつ浸透し、現在では日本でもその地位を確立し、「憧れ」の銀器ナンバー1となっている。
※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。







