ハレの日と日本酒

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のEC運営スタッフ稲葉が、新春・ハレの日にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

さて、鏡開きも済んで正月気分が抜けてきたころかと思いますが、皆さんはどのような正月を過ごされましたでしょうか。

正月と言えば「ハレの日」という言葉を皆さんも聞いたことがあるかもしれません。

「ハレの日」というのは正月だけに限らず、冠婚祭や年中行事などの晴れ着を着る日のことを指します。

では、「ハレ(晴れ、霽れ)の日」とは対照的に「ケ(褻)の日」という言葉もあるのですが、皆さんこちらはご存知でしょうか。「ハレ」はよく商品のキャッチコピー等で使われることもありますのでなんとなくおわかりの方もいらっしゃるかと思いますが「ケ」と言われてもいまいちピンときませんよね?

「ハレの日」(非日常)に対して普通の日のことを「ケの日」(日常)と言います。これは、日本民俗学の開拓者である柳田國男氏が提唱した、日本人の伝統的な世界観の一つです。

昔の日本では「ハレ」と「ケ」の境界線が明確で、ハレの日にはおせちや、赤飯、鯛のお頭などのご馳走が用意され、普段は質素な食事を摂っていたと言われています。このハレの日に欠かせないのが日本酒で、日本酒はそもそもハレの日の飲み物であったと言われています。

江戸時代に入るまで酒は宗教的な儀式に用いられたり、慶事や祝い事(ハレの日)に飲む事がほとんどで、庶民が口にすることはありませんでした。それほど当時の酒は貴重だったんですね。江戸時代になると各地に酒屋ができるようになり、酒が手に入りやすくなったこともあり、ハレの日以外でも飲むことができるようになっていったようです。

近代に入るとビールやワインなどの洋酒が入ってきたこともあり、今の時代日本酒というと「渋い」とか「おじさんが飲んでいるイメージ」など若い人は特に敬遠されているのだと思います。

日本酒は飲みにくい、くせがあるなど思い込んではいませんか?

一般にスーパーや量販店で置いている日本酒は醸造アルコールが多く含まれた普通酒が大半なので醸造アルコールのピリっとくる口当たりが苦手意識に繋がっているのかもしれません。一度近場で構いませんので酒屋を訪れて純米大吟醸を飲んでみて下さい。特に最初のうちは醸造アルコールが入っていない純米酒をおすすめします。また、大吟醸なんてたいそうなものはじめてなのに飲めるかしら?と思われていませんか。実は果物のようなフルーティーな香りで日本酒初心者にはとても飲みやすいんですよ。吟醸酒は薫酒(くんしゅ)と言われ、香りが高いお酒なので冷やで飲むのがおすすめです。

錫(スズ)のタンブラーは酸化しにくく不純物を浄化する作用があり、イオン効果も高いため、お酒をまろやかにしてくれます。また、職人が1点1点丹念に作っているので手になじみやすくやさしい作りになっています。冷やで飲むなら是非錫をお試しください♪

また、キラキラと万華鏡のように輝く江戸切子は細やかな職人技に圧倒されます。

角度や光の加減によって輝く様は見た目にもお酒を楽しませてくれます。

慣れてきたら本醸造や純米酒で燗も試してみて下さい。日本酒を暖めることで香りがより広がり、まろやかな味わいを楽しむことができます。

日本酒はちょっと・・と思われている方、この機会に日本酒を試してみてはいかがでしょうか。

二重構造なので保温性に優れています♪

大堀相馬焼 松永窯 二重焼構造

酒器揃え 徳利1&ぐい呑み2

日本酒は口当たりで同じ酒でも味が変わり、いくつもの顔を見せてくれます。

5種類の形状で飲み比べてみると新しい発見があるかもしれません。

※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。

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「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。