この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のショップスタッフ・澤が、マイセン・和・ひな祭りにまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
先日、いただき物のお菓子のパッケージに日本の伝統的な文様の説明が記載されていました。そのパッケージに記載されていた文様名は、「矢来紋」。伝統工芸の切子に使用されている、あの文様です。いつも私を難読の世界に引き込み、どういった意味があるのか、考えてきた答えが、このパッケージにありました。
矢来紋とは、斜めに入った格子の柄をいい、矢のように降る雨(矢来の雨)又は竹垣の竹の交差に似ているところから、つけられた名前だそうです。
ほかにもたくさんの文様の名前がパッケージには記載されており、私はお菓子ではなくパッケージに夢中になりました。
中でも、「円満、調和の吉祥文」として説明がつけられていた、同じ大きさの円を円周の四分の一ずつ重ねていく「七宝」はいかにも日本人らしい美しい発想だな。と感動しました。
他にも、笹の葉、菊の花、くもの巣などの多数の文様があり、切子のデザインには一つの文様だけを用いるときと、幾つかの文様を組み合わせるときがあります。笹の葉模様と籠目模様など、使う文様の数が多ければ多くなるほど、加工面積は増え、彫刻の難しさは増していくのです。
その彫刻の繊細で緻密な文様、複雑なデザインが切子のグラスを華やかなものに仕上げているのですね。一つ一つのモチーフの意味を知る事で、また違った切子の味わい方が出てきた気がします。
また、種が多いことから多産の象徴とされた柘榴や五本指の龍は皇帝のみ使え、天に昇るイメージから発展の象徴にもなるドラゴンなど洋食器にも様々な吉祥文様がモチーフに使用されています。
柘榴がモチーフに使われている、マイセンブルーオニオン
「吉祥」の代表、松竹梅があしらわれた贅沢なベース
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