この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のクリエイティブ担当・松田が、マイセン・グラス・ボウルにまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
私が江戸っ子なら、道を歩きながらこう呟くと思います。今年の夏は本当に暑い。天気予報で週間予報を見ているだけでうなだれてしまいそうです…。
「お天道様、少し暑すぎやしませんかね」。
「何か家でできる楽しみはないかな?」と思案し、文字通り脳内トリップすることにしました。今回から数回に渡り「洋食器deヨーロッパ探訪」と題して、妄想でヨーロッパの国々を渡り歩きながら、その土地の洋食器やグルメなどをご紹介しようという企みです。
第一弾はドイツ。
1709年にザクセン国王アウグスト1世の命令で硬質磁器の研究をしていた錬金術師ベドガーが、ヨーロッパで初めてその焼成に成功。その翌年に設立された、王立マイセン磁器製作所がマイセンの歴史の始まりです。初期から作られている伝統的な絵柄「ブルーオニオン」が有名で、斬新なデザインの「千一夜物語」シリーズなども人気を博しています。
マイセンの誕生から、18世紀には硬質磁器を焼成する窯が20を超えたといいます。その中でも、忘れてはいけないのはドイツが誇る7大名窯でしょう。マイセンに次いで、ヘフスト・ベルリン・ニュンフェンブルク・フランケンタール・ルドヴィヒスブルク・フュルステンベルクが挙げられます。
そんな洋食器の歴史の始まりともいえるドイツへ赴くなら何をしようか。夏の時期なら、私はこれでもかとソーセージを食し、それを思い切りビールで流し込む本場のオクトーバーフェストを体験したいです。
ふと、なぜドイツではソーセージが主要グルメになったのか気になってきました。
ドイツの料理の歴史は、寒冷地であることに大きな影響を受けているようで。寒い冬に備えて保存の効く食品が広く好まれたため、ソーセージやハムなどの肉加工品がポピュラーとなり、寒い冬を乗り越えるためにボリュームのある豪快な肉料理を食べる習慣が根付いたそう。国民食であるソーセージは「ヴルスト」と呼ばれ、地域ごとに1500を超える種類があるとか。
また、野菜を育てやすい肥沃な土地ではなかったため、寒冷地域でも育ちやすいじゃがいもが栽培されるようになり、ジャーマンポテトをはじめ、“肉×じゃがいも”のコンビネーションから成る料理が多いことも特徴ですね。
そんな肉料理とビールとのペアリングが、夏に潤いを与えてくれるはず。
なかでも、ドイツといえば、クラフトビールが有名ですよね。
古くに記された書物によると、ドイツのビール醸造の歴史の始まりは8世紀。中世になると、当時はビール税が課されていなかった修道院でのビール造りが盛んとなったそう。そして、現代にも受け継がれるドイツのビールに対するクラフトマンシップは、16世紀に交付された“純粋令”の影響が大きいでしょう。
純類令とは、品質維持と戦争による飢饉の予防のために、「ビールには大麦、ホップ、水の原料以外は使用してはならない」と定めたものです。この頃は従来、小麦を用いてビールを醸造していましたが、パンの原料でもある小麦の価格高騰を防ぐために原料を大麦に指定したのです。
そして、原料に酵母が追加された後、この純粋令は1987年に法的な効力を失っています。しかし、ドイツでは今なお、積極的に上記以外の副材料を入れて醸造するビール会社は現れていません。“ドイツ=クラフトビール”というのはイメージではなく、各ブルワリーがこの純粋令を守り続けてきた事実の現れ。素材が4つしかないからこそ、ビール特有の麦芽の香りやコクが生まれ、多彩なホップを用いた風味豊かなクラフトビールが生まれ続けているのです。
正直、今この瞬間、頭の中はソーセージとビールのことしか考えられません。
少し原稿から離れて、Googleの検索窓に「日本 オクトーバーフェスト」「ビアガーデン 名所」と打ち込んで、妄想を膨らませたあと、また帰ってきました。夏に外で飲むビールって、なんであんなに美味しいんですかね。
夏に流れるビールのCMを見ていると、昼下がりに自宅の畳の部屋で扇風機の風を浴びながら、窓の外から聞こえる喧騒をアテにビールを飲む、なんてものもあったりします。
日本の缶ビールもいいですが、ちょっぴりリッチな晩酌タイムに向けて気になるクラフトビールを購入してみるのも良い感じ。アテは定番の枝豆で。先日、テレビで見たバターとガーリックパウダーを合わせるアレンジを加えて、ぐいっとビールで流し込む…想像するだけでたまりません。
そこで今回は、夏の晩酌にぴったりの器やドイツを代表するマイセンの器をご紹介!
夏の晩酌にぴったりな涼しげなボウル。ひと手間加えた簡単なアレンジ枝豆を盛り付けるだけで、リッチな気分を味わえそう。また、こちらのボウルは、ヨーグルトをいれて少しフルーツを添えるだけで、表面を覆うガラスの粒がキラキラと全体を彩り、一日のはじまりに相応しいすがすがしく気持ちよい雰囲気も醸し出してくれます。ビシソワーズやガスパチョのような冷製のスープをいれ、食卓を飾りつけるのも素敵ですね。
夏の晩酌ビールに合わせたいおすすめグラス。日本が世界に誇る、不朽の名作といえる極薄グラス。熟練した職人が一つ一つ丹精込めて造り上げ、その飲み口は0.9mmと超繊細です。極薄のグラスからうまれる繊細な飲み口が味を引き出し氷の音や手にした感触に独特の味わいがあります。形もシンプルに研ぎ澄まされた、驚くほど繊細で美しい佇まいのグラスです。ビールのCMをはじめ、老舗料亭、名だたる割烹、バー等で広く愛用頂いている定番ビールグラス。職人の手仕事によりグラスとしての異物感をできるだけ消し去ることでビール本来のウマさを最大まで引き出してくれる魔法のグラスです。
エレガントなマイセンの波の戯れ「エスニック」で生まれる新たな出会い。アジアンテイストあふれるボウル。自然をテーマにした流麗なフォームに水面に生まれるさざ波のようなレリーフが人気のマイセン「波の戯れ」シリーズ。様式美をひしひしと感じるこちらのシリーズに和食だけでなく中華、エスニックなどアジアンテイスト溢れる料理を引きたててくれる新デザイン「波の戯れ エスニック」が登場しました。人気の高い「波の戯れ」のレリーフが洗練されたフォームと相まって新鮮な印象を与えます。いつものお料理をエレガントに演出するアイテムですので既存の「波の戯れ」とあわせたコーディネートもお楽しみいただけます。
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