この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のバイヤー・竹田が、花瓶・歴史・テーブルコーディネートにまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
テーブルセッティングで重要な役割をしているアイテムの一つに、センターピースがあります。
パーティーやフォーマルな晩餐会のテーブルセッティングではセンターピース無しでは完成しない、いわゆるテーブルを飾る主役的存在と言えます。センターピースは、テーブルの中央配する装飾的なものの総称で、飾りとして用いられるものは花、花瓶、スープチューリン、果物やキャンドル、キャンドルスタンドとアイテムやその素材は様々です。
センターピースの起源は中世のヨーロッパまで遡ります。
14世紀頃のお城では、テーブルの上に「ネフ」と呼ばれる飾りのついた舟形の容器が、初めてセンターピースとして食卓に登場します。当初これは塩入れでもあり、このネフのおいてある場所を境に上座と下座に分かれる印でもありました。その後、香辛料入れ、鍵付きで毒薬の危険から守る王侯貴族のカトラリー入れ、単なるナプキン入れなど、その使用方法も変化していきます。
17世紀以降ネフは本来の性格を失って、派手さ、豪華さを増し、装飾的要素が非常に強い食卓上の最も重要な「権力の座」を示すものとなっていきました。
結局ナポレオン1世の時代、ネフはその頂点に達し、豪華極まるものになりましたが、その後は、食卓から姿を消し、既に18世紀より食卓の上に台頭していたシュルツーと呼ばれる皿付の飾代台がそれに代わり、発展していきます。
シュルツーは通常、金属(多くは銀)製で、ネフに比べて実用的なものでした。
香辛料入れキャンドルスタンド、菓子入れなど1つのピースで多様な役割をするものや、スープチューリン、テリーヌ入れなどいろいろなものがあります。
これらのシュルツーや大型のテーブルトップシャンデリアはヨーロッパ中から注目を浴び、各国からの注文が殺到します。いずれにせよ、これらのセンターピースもやはり「権力の象徴」として、上流社会の食卓にのぼったのでした。
一方、19世紀の中ごろより、産業革命より台頭しはじめる中産階級にも「食堂(ダイニング)」と呼ばれる部屋がもうけられるようになりました。そこには今日のようなダイニングテーブルが置かれ、その食卓には「権力の象徴」としではなく、目を愉しませ、心和む置物としての花瓶、人形や置物、ろうそくたてが飾られるようになります。現在のセンターピースとして最も多く使われるキャンドルスタンドや置物は、この時代のものが基盤となったのでした。
センターピースを置くだけで、食卓がとても華やかになり、「おもてなし」度がグーンとアップすること間違いなしです。結婚式などで見かけるフォーマルで豪華なセッテイングは大変ですが、お気に入りの花瓶やグラスに季節の草花を生けるだけでもりっぱなセンターピースとしての役割を果たします。オリジナルのセンターピースを用意して食卓に彩りや季節感を取り入れみてはいかかでしょうか?
プリモビアンコアートクレクション
●季節の花を活けて夏のテーブルを演出しましょう。一輪挿しをカフェっぽく並べてみても素敵です。
キャンドルを灯して心なごめる心地よい食卓づくりを
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