この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のクリエイティブ担当・松田が、イッタラ・マリメッコ・ボウルにまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
先日、古くからの友人の披露宴があり、コロナ禍になって初めて結婚式に参列しました。正直、参列するかどうか迷いましたが、きっとそれ以上に新郎新婦は悩んだはず。なら、ルールの範囲内で、彼らの人生の1ページを盛大に祝おうじゃないか! と意気込んで足を運ぶと、みんな同じようなことを思っていたのか、とても優しい表情の面々がずらり。
「あれ、礼服どこに置いてたっけ」。
最初に引き出物の文化を作った人は素敵な方だなと思いながら、その起源を調べていると、時代は平安時代へタイムスリップ。貴族が一族の成功を祝うために開く宴の席で、その主が庭に馬を“引き出して”、宴会に招いたゲストとの良縁を願い贈呈していたことが由来だそう。今では、引き菓子やしきたり品をはじめ、地域性もある引き出物ですが、当時はゲスト全員に共通の贈り物として馬を取り揃えていたようです。
その後、室町時代に入り貨幣が流通し始めた頃には、“馬の代わり”という意味で“代馬”と名を変え、金品が送られるようになりました。応仁の乱を皮切りに突入した戦国時代では、武運が高まるようにと武具へと変化。さらに、江戸時代へと時が変わるなかで、現代の引き出物のしきたり品に該当する鰹節が結婚式のお膳の中に入れられるようになったといわれています。そして、明治時代以降でようやく庶民の間でも結婚式の文化が広まると同時に、引き出物の文化も広まっていきました。現代では引き出物が結婚式の記念品の役割へと姿を変え、実用的なアイテムやカタログギフトのようにライフスタイルにマッチした内容へと変化するのです。
カタログギフトをめくりながら、「どれが良いかな」と好きなアイテムを探す時間も楽しいけれど、贈り物はやっぱりモノより相手を思うキモチが心を動かしてくれるのだな。と、今回の出来事が再認識させてくれました。
個人的には、「自分では買わないだろうな」と少し相手が贅沢に感じるジャンルのアイテムを選ぶと同時に、「押し付けがましくない程度に、ほんの少しの意味を込める」ことを大切にしています。例えば、「家でビールを飲む時間が好きだ」という人にはうすはりのビールグラスを、「最近、スパイスカレー作りにハマってる」なんて人にはこだわりのスプーンを。相手のキャラクターまで分かっていれば、その人の性格や人柄を表すような色・デザインのアイテムを選ぶことも。
フレンチの神様と称される「ジョエル・ロブション」が新潟県燕市のメーカーと共同開発したカトラリー。常に最良の素材・道具を求め、世界でもっとも多くの星に輝く同グランメゾンだけあって、フォルムから重さ、使いやすさまで完璧なスプーン…。世界の一流店でも採用されている一級品で、こだわりのスパイスカレーを頬張れば、プレゼントを送る相手も笑顔になること間違いなし。
「食卓の時間を大切にしたい」という方には、お箸置きを。テーブルコーディネートの最初にピシッと置くと、なんだか整った気分が心地よい。なかでも今回はマリメッコ史上最もアイコニックなプリント、「ウニッコ」のパターンをあしらった温もりのある木目調のアイテムをセレクト。持ち手にあしらったブランドロゴも可愛くて、ついついパートナーとペアで使いたくなるはずです。
「姪っ子へのホワイトデーのお返しをまだ選べていない…」と内心焦っていた私。いつもショートケーキも苺しか食べない無類のイチゴ好きの姪っ子だからと、その赤色を美しく見せながらちょっぴり贅沢な雰囲気を演出できそうなイッタラ「カステルヘルミ」のクリアボウルを渡すことにしました。実際のユーザーである義姉視点の使いやすさも考えて、サラダも盛り付けれそうなボウルにしたので、きっと喜んでもらえるはず…。
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