この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のクリエイティブ担当・佐々木が、ウェッジウッド・ハロウィンにまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
秋といえば芸術の秋でもあります。美術館などで芸術に触れたあとは、ゆっくりとおいしいコーヒーを味わう。至福のときです。
2019年10月1日コラム
今年もしっかりと暑かった夏がようやく終わり、過ごしやすい気候となってきました。ぼちぼちコーヒーもアイスからホットへと“衣替え”の時期ですね。
一人当たりのコーヒーの消費量が日本一という土地柄もあってか、京都にはおいしいコーヒーを飲ませる、良いお店が数多くあります。
上京区、京都御所の西側、一条通と小川通の重なるあたりに、自家焙煎珈琲のお店「カフェ・デ・コラソン」があります。
店内に一歩入ると、芳しいコーヒーの香りが押し寄せます。すぐに目に付くのは、大きな焙煎機。そして長いカウンターの先にテーブル席が数席ある、こぢんまりとした空間は、上品で落ち着いた雰囲気で、とても居心地がいい。
東京の名店「カフェ・バッハ」で修業されたオーナーご夫妻が、店内の大きな焙煎機で丁寧に焼いた豆でいれたコーヒーと、手作りのおいしいスウィーツを提供しています。
コーヒーカップにはウェッジウッドなど、店主の淹れるコーヒーを一層引き立てるテーブルウェアがさりげなく使われています(なかにはル・ノーブルで買いそろえていただいたものが多々あるとか。ありがとうございます!)
心地よいシックなお店の雰囲気をひときわ際立たせている存在は、店の奥からやってくるようです。テーブル席横の壁面、そこには一幅の絵が柔らかい照明を受けてかけられています。一気呵成に描かれた、見事な水墨画です。
そのときどきの季節の絵が飾られ、観るものを楽しませます。それらは、現代水墨画家、小森文雄さんの作です。毎年数多くの個展を各地で開催し、ときにはダイナミックなライブ・ペインティングもおこなう、京都を代表する現代水墨画家です。
その繊細で力強い水墨画が発する気品は、お店の一部となって、コーヒーを味わう者の気持ちにしっくりと寄り添います。この贅沢な空間を自宅にも連れ帰りたい。そう思う方も多いようです。値札が付いているわけでもないのですが、お店を訪れたさまざまな方々が絵を見て一目で気に入り、是非にということで買われていったとのことです。
実は、小森画伯の絵はカフェ・デ・コラソン以外にも、京都市内のいろいろなお店で飾られています。たとえば、北山のロシア料理「カフェ・ヨージク」にも。個性的なお店には、京都の画家の前衛的な水墨画がよく似合います。
この秋、京都の町々のお店をめぐって、温かいコーヒーとともにそれぞれに映える水墨の世界を味わうのはかがでしょうか。
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