世は空前のサウナブーム

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のクリエイティブ担当松田が、箸・お箸・新春にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

その勢いは、2021年の新語・流行語大賞にサウナ用語「ととのう」がノミネートされるほど。もはや、ブームという言葉では収まらず、文化になりつつある予感がしています。

世は空前のサウナブーム。

ただ、サウナの話題を持ち出した当の私は、サウナが苦手でした…。元々、銭湯にはよく通っていましたが、「こんな熱い場所に1分も居られない」といつしかサウナを避けるように。先日、友人との外出のきっかけで数年ぶり入ってみると、じんわり暖まるのが心地よく「意外と熱くないかも」と印象も変わり、最近ではサウナ通いが習慣になりつつあります。

そもそも、多くの人が語る「ととのう」とはどういうことなのか?簡単にいうと、サウナ・水風呂・外気浴を経て訪れる恍惚状態。体の境界線がぼやけて、まるで宙に浮いているような感覚がすこぶる気持ちいいのです。

その要因は、サウナと水風呂の温と冷のギャップにより、交感神経と副交感神経が刺激されることで発生する脳内物質にあるとか。幸福感をもたらす「β-エンドルフィン」、ストレスを緩和する「オキシトシン」、精神安定に作用する「セロトニン」が「ととのう」の素だそう。

その効果は、自律神経の調節やデトックス、血行改善、代謝向上などさまざまな説が挙がっています。そして何より、私が感じる最大のインパクトは、とても気軽に心と体を整えてくれると同時に、日々の暮らしのリズムも整えてくれること。

最近なら、サウナの他にもキャンプや接骨院などもそう。今年の夏頃から始めた「未体験を体験する月1回チャレンジ」が、じわじわと暮らしに良いリズムをもたらしています。きっと皆さんなら、エクササイズやウォーキング、買い物先での談笑、食卓の器選びの時間が暮らしのリズムを整えてくれていることでしょう。

特に、ハレの日は絶好の機会。日本の文化を味わうことは、暮らしのリズムを整える節目として機能します。例えば、これからの季節なら、年末の年越しそばをいつもよりちょっぴり贅沢してみるのも良いかもしれませんね。

私は丁寧にダシを取ってみたり、鶏南蛮やかき揚げを添えてみたり、柚子胡椒で味変を楽しんだり、ひと手間加えてみようかと企んでいます。ズボラなので、毎年「食べるのって、年が明ける前?年が明けた瞬間?」みたいな会話をしていますが…。

ちなみに、正解は「年が明ける前」。気になってルーツを調べてみると、遡るは江戸時代に生まれた慣習のよう。古くから救荒作物として育てられていたそばは、当時には健康食として普及しており、縁起物としてハレの日に食べるものでもあったとか。

縁起物の所以は、「そばは切れやすいので、一年の苦労や厄災を断ち切って新年を迎えられる」「そばは細く長く伸びるので、寿命を伸ばし、家運も伸ばす」など諸説あります。

元々は、世間の流行りに飲まれて「サウナに行かねば!」なんて思っていた私。しかし、大切なのは一人ひとりにあったやり方で、日々の暮らしのリズムをととのえること。年末年始を中心にハレの日を味わうことも、サウナに負けず劣らず、「ととのう」効果を持っていると信じています。

そこで、今回は毎日の食卓に取り入れるだけで、暮らしも気分も「ととのう」アイテムをご紹介!

エルコーレモレッティ 箸置き chopstick rest ネンリン/ブラック(66N)

手軽に食卓も気分も整えるなら、お箸置きがおすすめ。最初にピシッと置くだけで、スーツを着た時のように何だか背筋がピンと伸びるよう。「エルコーレモレッティ」の箸置きは、世界に一つだけのモザイク模様が魅力で、コレクターアイテムとしても人気です。年越しそばの横に添えて、「今年もありがとうございました」のSNS投稿のアクセントにぜひ。

箸置きとセットで欠かせないお箸から、和テイストの逸品をセレクト。ポイントは、漆器の里・石川県輪島で丹念に作られた天然の漆塗り。普段必ず使うお箸だからこそ、丈夫で長持ち、そして安全なものをぜひお使いください。こちらの干支箸は、12支のデザインがあり、大・中・小と3サイズ展開しているので、ご自分の干支のお箸をご家族で使われてみてはいかがでしょうか。

年末年始は、暮らしのリズムを整えるチャンス。年末に良いリズムをつくり、来年も良いお年をお過ごしください。

※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。

ABOUTこの記事をかいた人

「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。