5月の誕生石がエメラルド、4月の誕生石はダイヤモンドであ…

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のバイヤー竹本が、梅雨にまつわるエッセイを綴りました。
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5月の誕生石がエメラルド、4月の誕生石はダイヤモンドであるのは、一般的に良く知られていますが、この誕生石は、国によっても違うそうです。元々は、1912年に米国の宝石商組合で定められたものが基準となっており、その後各国でアレンジが加えられたとのこと。

最近では、誕生日石や、誕生曜日石もあり、また宝飾メーカーも独自の誕生石を制定しているよう。このように誕生石は販売する側の都合で決めているものが大多数です。

また、国にも宝石が決められています。日本は水晶、中国はヒスイ。意外なことにフランスは真珠、イタリアはサンゴとファッションの2大国が地味な感じがするのは私だけでしょうか?どちらも海に関係しているあたり海へのあこがれが昔から強いのかもしれません。イギリスはダイヤモンドと、やはり王室の国。また産業としていち早く目を付けていたようにも思われます。

そもそも宝石とは何でしょうか?約4000種類ある天然鉱物のうち、美しい外観を持ち、希少性があり、耐久性に優れているものが宝石とされていますが、最近では天然でなくとも安定化剤を添加した人工のキュービックジルコニアなども宝石とされています。

宝石には、誕生石にも良く使われる有名なガーネット(ザクロ石)、アメシスト(紫水晶)、エメラルド、ルビーから1966年という比較的最近発見されたタンザナイトなどいろいろな種類がありますが、一番有名なものはダイヤモンドです。地球上の天然物質で一番硬いとされており、耐久性は抜群です。日光にあたるとだんだんと色あせてしまうアメシストや、内部に傷があるため割れやすいエメラルドなどと比べても、丈夫で手入れもしやすく研磨カットすると美しさも一番。まさに宝石の中の宝石と言えるでしょう。

意外なことに油となじみやすいため、皮脂がつきやすく、光が入らなくなると輝きが失せてしまいますが、油なので、中性洗剤などで洗うといいそうです。逆に水はまったくはじいてしまうそう。

ダイヤモンドは昔から、権力の象徴として王族や皇族の戴冠式の衣装などに使われることも多く、それだけ有名な逸話も残っています。また現在の世界最大の研磨ダイヤモンドは、ゴールデン・ジュビリーと呼ばれ、1985年に有名なデビアス社により発見。1997年にはタイ国王ラーマ9世プミポン国王の在位50周年(ゴールデン・ジュビリー)記念でタイ王室に献上されました。

ダイヤモンドの取れる地域は、ロシアとアフリカが有名ですが、特にアフリカの紛争地域で採取されたダイヤモンドは、反政府組織などの資金源として紛争ダイヤモンドと言われネガティブなイメージです。この紛争ダイヤモンドが題材の映画「ブラッド・ダイヤモンド」を見たことがありますが、たかがきれいな石ころを求める人間の欲望が、非人道的な犯罪を引き起こしている現実を見て背徳的な気分になったのを覚えています。

もちろん、人工でダイヤモンドを作る研究もかなり進んでおり、天然石以上に透明度が高く美しい合成ダイヤモンドも作られています。天然ダイヤモンドを扱う企業としては、この合成ダイヤモンドが脅威になっているようですが、元々見栄えの良い石が重宝されたのが宝石ならば、安価で良いものであれば消費者にとってはうれしい限りですね。

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「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。