京都花暦

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のEC運営スタッフ伊波が、にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

4月の初め、東京出張に出かけた折のこと。日頃マイカー通勤をしている私は久しぶりに電車に乗って京都駅に向かいました。

ちょうど毎日通う我社のある京都府長岡京市付近を通過する頃,もうすぐ満開を迎える桜木々を目にしてハッとしました。こんなに美しい光景に気付いてもいなかったなんて!

子供の頃、学校に通う道すがら仄かに香る沈丁花の香りに「あー、春が来た!」とわけもないのにウキウキした事、秋が深まり木々が紅葉していくのを見守りながらなんとなく切ない気持ちになった事を懐かしく思い出します。オトナになり、大切な物がひとつひとつ増えるごとに、こういった自然を愛でる心をどこかに落っことしていったのかもしれませんね。

四季という自然の恵みを与えられながら、おざなりにしていた最近の暮らしを反省し、東京滞在中、街中を散策しながら道端にけなげに咲くタンポポやイヌフグリを発見しては、「お久しぶり!!」とごあいさつをしてまわりました。(もちろん、心の中でですよ)

今月末からゴールデンウィーク。せっかく「京都」という日本でも有数の花の名所の近くに住んでいるのだから、今年は花めぐりでもしてみようかと調べてみると、身近なところにこんな名所が・・・。

このゴールデンウィークにお奨めスポットに合わせ、京都の四季を彩る花々をと観光名所をご案内します。

連休がとれない方、休みはゆっくり過ごしたい!という方は心に春をもたらすこんな器でくつろぎのティータイムをおすごしください。

まずは、このゴールデンウィークに是非ともお越しいただきたいわが街京都府 長岡京市。平城京(710年)から平安京(794年)に遷都される前の10年間(784年~794年)日本が都をおいていたここ長岡京。今でも名残を残す名所がいっぱい。花の咲く町をお楽しみ下さい。

まずは躑躅(ツツジ)の名所、長岡天満宮に。http://www.nagaokatenmangu.or.jp/

古くは長岡京跡地でもあり、菅原道真公が太宰府へ配所の途中に立寄った縁古により、この地に祠を建てて公を祀りました。正面入り口から総御影石の大鳥居、八条ヶ池が広がります。この池の中提は参道として使われており、周辺を包み込む約90株のキリシマツツジは樹高約2.5メートル、樹齢130年前後と推定され、4月末に深紅の花を咲かせます。

次に乙訓寺。こちらは牡丹の名所です。http://www.eonet.ne.jp/~otokunidera/

毎年、4月下旬から5月上旬にかけて2000株の牡丹が境内いっぱいに咲き誇ります。620年頃、推古天皇の命により、聖徳太子が創建したとされる寺院。弘仁2年(811年)弘法大師が別当(統括管理の僧官)として在住し、伝教大師最澄もこの寺に訪れたともいわれています。重要文化財の毘沙門天像は、「幽愁の毘沙門天」との異名で語り伝えられ、像高1メートルの優作。あわれみ深く、拝めば、財宝富貴が得られると語り継がれていますので、是非一度お試し下さい。

その他にも光明寺、勝竜寺(細川 ガラシャ 縁の寺院です)など見所いっぱい。お帰りにはル・ノーブル長岡店にもお立ち寄り下さいね。

ゴールデンウィークだけじゃない!京都では、1年を通していつでもお花見ができるのです。

【 梅 】 3月上旬~中旬 北野天満宮/京都御苑/城南宮/梅宮大社

【 椿 】 3月下旬    銀閣寺/地蔵院/霊鑑寺/法然院

【 桜 】 4月上旬~中旬    円山公園(八坂神社) /平安神宮/ 醍醐寺/ 二条城善峯寺/勝持寺/知恩院/大原野神社/上賀茂神社哲学の道/嵐山/南禅寺

【 藤 】  5月上旬~中旬    平等院/城南宮

【皐 月】 6月上旬        松尾大社/詩仙堂/東福寺/善峯寺

【紫陽花】 6月中旬~7月上旬  善峯寺/岩船寺/三室戸寺/二尊院/藤森神社

【花菖蒲】 6月下旬~7月上旬  平安神宮/梅宮大社

【桔 梗】 6月中旬~7月上旬  天得院/廬山寺

【百日紅】 7月下旬~8月中旬  善峯寺/等持院/永観堂/京都御苑

【 萩 】 9月中旬~下旬    梨木神社/常林寺/上賀茂神社

【秋明菊】 10月初旬~10月下旬  善峯寺/城南宮

【紅 葉】11月中旬~12月初旬   永観堂/南禅寺 /下鴨神社 /銀閣寺 /三千院 /清水寺 /東福寺勧修寺/嵐 山 /化野念仏寺/天龍寺 /常寂光寺/善峯寺 /光明寺

【山茶花】 11月中旬~12月下旬 神泉苑/神光院

【南 天】 12月下旬~1月下旬  真如堂/善峯寺/浄瑠璃寺

テーブルにも四季の潤いを添えてください。

※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。

ABOUTこの記事をかいた人

「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。