松竹梅のように

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のショップスタッフ竹林が、新春にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

松竹梅は慶事・吉祥のシンボルとして『松・竹・梅』の3点を組み合わせたもののことで日本では祝い事の席で謡われたり、引出物などの意匠にも使われています。お正月の門松の飾りなどでも見られた方も多いのではないでしょうか。

~縁起が良いものの代名詞にもなっている松竹梅(しょうちくばい)

ではなぜ、松竹梅は縁起の良いものとされているのかご存知でしょうか。~

松竹梅は元々中国の画題である松・竹・梅の三つをさす、「歳寒三友(さいかんさんゆう)」から来ています。松と竹と梅、三つとも冬の厳しい寒さに耐えるところから「冬に友とすべき三つのもの」=歳寒の三友とよび、文人画で好まれる画題のひとつでした。

そもそもこの「歳寒三友」の歳寒は孔子『論語』の「子曰、歳寒然後知松柏之後凋也(としさむくしてしかるのちしょうはくのしぼむにおくるることをしるなり)」、から三友もやはり論語の「益者三友(えきしゃさんゆう)」(交わって益のある三友)、から生まれた言葉です。

ではこの孔子『論語』から「歳寒三友」を推測してみました。「歳寒」が冬の寒い季節、転じて乱世や逆境のたとえに使われていると解釈してみますと、

厳しい時代であっても正直な友、誠実な友、冷静に判断してくれる博識な友、が居れば支えてくれる。そしてそのよき友に囲まれる人であり、どんな困難にも負けない志の強い人を指しているのではないでしょうか。

中国の「歳寒三友」自体は“縁起が良い”という意味は含まれていませんが、日本に伝わり縁起の良いものとされるようになったのは、

冬の間もその緑を失わないことから不老長寿を思わせる「松」が平安時代に、節目正しく真っ直ぐに伸び、地面にしっかり根を張る「竹」が室町時代に、春の百花にさきがけて、雪中でも強く、気高い香りと共に咲く「梅」は江戸時代に、それぞれ「おめでたいもの」の象徴として考えられるようになったそうです。

日本有数の竹の産地である京都、長岡京に本社がございます『ル・ノーブル』は2015年の今年で40周年を迎えます。松のように長く、竹のようにすくすくと、強く咲く梅のように成長していきたいと思います。

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「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。