この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のクリエイティブ担当・松田が、バカラ・七夕にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
ニュースで世論を見ていると、お子さんがいらっしゃるご家庭では、物価高の影響もあり経済的な問題から「夏休みが短くなって欲しい」と願う声もあるそうで。「せっかくの夏休みだから、子どもに特別な思い出を作ってあげたい」という想いとジレンマを感じているのかもしれません。
毎年、7月15日の海の日が来ると、私は夏休みを思い出します。
子ども時代の夏休みの思い出づくりも大切だと思いますが、大人になってからでも夏休みに特別な思い出を作ることはできるはず。正直、私は子ども時代の夏休みの記憶はおぼろげで…。数年前に過ごした沖縄での夏休みの方が、今でも鮮明に覚えています。
離島が好きな私は、1ヶ月ほど石垣島に滞在しながら、竹富島・西表島・波照間島などさまざまな二次離島を訪れていました。なかでも衝撃だったのは、徒歩で島を1周できるくらいに小さな離島、“鳩間島”での思い出です。
離島のなかでも、特に人の手が入っておらず、畏怖の念すら感じる荘厳な自然が残されています。そのため、当たり一面にエメラルドグリーンの美しい海が広がっていて、日本屈指のサンゴ礁域としても有名です。
石垣島で仲良くなった友人と一緒に訪れ、現地の人におすすめの釣りスポットを教えてもらい、ゆったりと釣りやシュノーケリングを楽しむことに。
ただ、1つ忠告を受けました。「海で過ごすときは、絶対に1人にならないようにね」とのこと。
私は泳ぐのが苦手なので、無理をせず岸辺の近くでだけシュノーケリングをしていました。それでも、足がつかないほど深く、海中の光景を楽しむには充分です。時折、すぐ目の前にウミガメが現れることもあり、初めて尽くしの海にずっと感動していました。
しばらくして海に慣れてきた頃、「もう少し遠くの景色も見てみたい」と岸から離れて泳いでいると、少し波が強くなった瞬間にシュノーケリング内に大量の海水が入り込みます。
思わず呼吸が乱れて、一瞬パニック状態に。ひとまず顔を上げ、深呼吸をして、「落ち着いて岸辺に戻ろう」と考えました。ただ、ほんの数秒前よりも、岸辺がとても遠く感じます。
そのとき、目の前に広がる海を見て、美しさよりも、形容しがたい恐怖を感じました。どうにも抗いがたい自然の雄大さに触れたような気がします。
都会で暮らしてきた私にとって、人生で初めて五感いっぱいに自然を感じた瞬間。
誰しもが持つ、目の前にあるものに対して神秘さや不思議さを感じて驚いたり感動したりする感性、“センス・オブ・ワンダー”が発揮されたのだと思います。
平易な言葉ですが、「大自然に比べれば、自分の存在はとてもちっぽけなものなんだ」と腑に落ちたといいますか。
本来、センス・オブ・ワンダーは、純粋無垢な子ども時代に体験することが多いそうで。まさか私も、大人になってからこれほど衝撃的な初体験が待っているとは思いませんでした。
子どもの方が多くのことを感じられるのは事実でしょう。素直な感性のまま色んな出来事に触れられるのはとても貴重な経験です。ただ、今回のように、大人になってからでも、子どもと同じように感動できる出来事もあり、さらには大人になってからしか感じられないこともあると思います。
むしろ私は子どもの頃、自然を目指して遠出する大人に対して「何が楽しいんだろう?」なんて思っていました。もちろん、大人になった今なら、現実から離れ、非日常の景色を眺めたくなる気持ちが分かります。
私が器を好きになったのも、大人になってから。
日常でも楽しみを見出そうと、好きな器を食器棚に並べたり、眺めたり。
好きな器に料理を盛り付けて、食卓を囲んだり。
新しい器と出会い、使い方を想像したり。
子どもの頃には分からなかった、大人の喜びを感じられるようになりました。
今回は、そんな器の喜びを教えてくれた思い出のアイテムを紹介させてください。
自宅でよく食べるパスタのお皿として初めて買った洋食器。ティーマは、1948年に発表された名作キルタ・シリーズをデザインルーツに持っています。現代のライフスタイルや新しいインテリアの潮流との見事なマッチングを見せながらシリーズを越えて組み合わせしやすいラインアップへと進化を遂げています。
週末にウイスキーを嗜みながら、映画を観る時間が私にとって至福の時間。そんなリラックスタイムをワンナップさせてくれたのが、バカラのオールドファッションです。1841年より続く、バカラといえばすぐにイメージされるシリーズ。深いフラットカットが特徴で、重み、なめらかさ、また琥珀色のアルコールを注いだときの美しさなど、すべてにおいて素晴らしいと人気の高い逸品です。焼酎やウイスキーが好きな方へのプレゼントとしても、おすすめのロックグラスです。
皆さんもこの夏休みは感性のままに、「気になっていたあの場所に行ってみよう」と特別な思い出づくりに赴いてみてはいかがでしょうか。
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