この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のクリエイティブ担当・松田が、春にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
大金を使う意気込みはなく「知人から聞いたことがあったから」と気ままにお店へ足を運んだだけでした。つい15万円も使えば「浪費してしまった…」と少しは罪悪感を覚えそうなところ、なぜか清々しい気分に浸っていました。要は、消費と体験の満足度がとても高かったのです。
どこで買うか。誰から買うか。
つい先日、初めて立ち寄った服屋で15万円も使いました。
その理由を考えてみました。久しぶりに服を買ったから?いつもの店ではなく初めてのお店で買ったから?探しているカテゴリーの服を買えたから?
どれも惜しいけど違う気がします。きっと、1番の理由は、自分がその店を信頼できたから。統一感のあるアイテムのセレクト、自分の好みとの相性、定番エリアからあえて外した立地、店員さんの接客スタイルなど、いろんな要素が重なって信頼に至ったのだと思います。
正直、最近のトレンドを追えていないので、並んでいるアイテムは知らないブランドばかりです。でも、店内をぐるりと回るだけで、自然と気分が高揚している自分に気づかされました。
ここ数年、どこか妥協したスタイリングになりがちだったのですが、このショップに出会ったことで「自分が納得するもの以外は身につけないでおこう」と思わされたくらい。頭で理解していたことが、体験により腑に落ちた感覚。こんな風に、何かを買うときのポリシーをカチッと固めてくれるお店に、初めて出会ったのです。
信頼できるお店ってどんなだろう。
店主と話が弾む店?目的なくふらっと立ち寄りたくなる店?唯一無二の出会いがあった店?
ネットでなんでも買えるけど、足を運びたくなるのはなぜだろう。
店先で見て、触って、ものに込められた背景を聞いて。自分の五感を通じて、その場で欲しいものが生まれる瞬間を求めて、私はリアルショップへ向かうのかもしれません。
そして、信頼できるお店には、信頼している店主がいるもの。私なら「この人が選ぶものに間違いはない」と、その目利きに絶大な信頼を置いています。その人との会話を通じて、欲しいものが見つかったり、生活や仕事のヒントをもらったり、そこには値段以上の価値や気づきがあると信じています。
ネットはとても便利です。それでも私は、信頼できる店主から教えてもらう一次情報を何よりも大切にしています。だから、時間がかかっても、足を運びます。
信頼できるお店を見つけるためには、リアルショップでの消費を体験するのが一番いい。非効率的に見えますが、実は効率的で、急がば回れという言葉は言い得て妙かもしれませんね。
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