毎日使いたくなるテーブルウェア

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のクリエイティブ担当松田が、晩秋にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

毎日使いたくなるテーブルウェア10月のコラムから引き続き、断捨離ブーム到来の松田です。先月は衣替えのタイミングでモノを整理していて、次は引っ越しすることになったため、さらに断捨離が必要に。家にモノを置かないタイプなのですが、服とテーブルウェアだけはたくさんありまして…。それでも、たった1ヶ月前に心を痛めながら断捨離を進

10月のコラムから引き続き、断捨離ブーム到来の松田です。

先月は衣替えのタイミングでモノを整理していて、

次は引っ越しすることになったため、さらに断捨離が必要に。

家にモノを置かないタイプなのですが、

服とテーブルウェアだけはたくさんありまして…。

それでも、たった1ヶ月前に心を痛めながら断捨離を進めた私からすれば、

「これ以上、何を捨てろと言うのだ!!!」と、

訳も分からず何かに憤りながら断捨離を再開しました(笑)。

参考にしたのは、ミニマリストの権化“スティーブ・ジョブズ”。

なぜって、彼は毎日同じ服しか着ませんから。

イッセイミヤケのハイネックにリーバイス501、ニューバランスのスニーカー。

言わずと知れたジョブズの制服です。

効率の良さを追求して選ぶうちに、普遍的な美しさを持つアイテムにたどり着き、

シンプルな組み合わせがオシャレかつスマートな印象を生み出しています。

しかし、いきなり1種類のコーディネートだけを選んでも、

明日それを着れば、明後日には着る物がなくなってしまう。

裸の王様でもあるまいし、堂々と裸で外を出歩くわけにもいきません。

洗濯の頻度を考えると、同じアイテムを一気に3〜4セットは購入しなければ。

ただ、引っ越しの初期費用を考えると、そんな出費は許されない…。

現実的な答えとして、

「月曜から日曜まで、1週間分のコーディネートだけ残す」に至りました。

私が服選びにおいて大切にしているのは、身にまとっていて気分が上がるかどうか。

20歳前半でファッションに迷走していた際に、

老舗セレクトショップ・BEAMSの設楽社長が

「バイイングのとき、私は手にとってみて、心が温かくなるものを選ぶんです」と

テレビ番組のアナザースカイで言っていたことがきっかけです。

その温かさとは、自分の感性が動くかどうか。

さらに言えば、身にまとった自分を好きになれるかどうか。だと理解しました。

そして、トレンドを意識したり、周囲からの評価を気にしたりするよりも、

根っこの部分で自分がどう感じるのか、その個性を大切にすることでもあります。

さてさて、ようやく続いてはテーブルウェア。

ここでもスティーブ・ジョブスを少し参考に。

実はジョブズがお気に入りだった窯元が日本にあるというのです。

千年前の須恵器に始まり、続く越中瀬戸焼。

越中瀬戸焼には他にもいくつか窯元がありますが、なかでも庄楽窯の器は

白または黒の単色が多く、ユニークな形状で、シンプルかつモダン。

素材が持つ素朴で穏やかな雰囲気を引き出しながらも、

野暮ったさはなく、むしろ洗練された印象です。

なるほど。調べれば調べるほど、

あのこだわりの強いジョブズが気に入った理由にも頷けます。

そして恐らく服だけではなく、彼はテーブルウェアにおいても

「毎日使いたくなるかどうか」という観点を持っていたことでしょう。

毎日使いたくなるテーブルウェアとは…?自分なりに考えてみました。

・純粋に眺めていて心地よいデザインのもの

・とにかくシンプル。どんな料理と合わせても食卓を豊かにしてくれるもの

このような観点を持ちながら、毎日使いたくなるテーブルウェアをピックアップ。

※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。

ABOUTこの記事をかいた人

「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。