大切なモノをずっと使い続けるために

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のクリエイティブ担当松田が、イッタラ・ハロウィンにまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

ふと、“2021年やりたいことリスト”を開いて、できた・できていないとチェックを付けていました。

「あれ?もう今年も終わるのか」なんて、驚いた10月のある日。

半分くらいはできていて、半分くらいはできていない。ただ、残り時間はあとわずか。

リストのなかから、これだけは今年中に完了したい!と、

ピックアップしたのが「パリジャンになる」です。

知人から「170cmで塩顔のあなたからパリジャンのイメージは…」なんて、

苦言を呈されそうですが、そういうことではなくて。

あくまでこれは、ワードローブを厳選するということ。

去年読んだ『フランス人は10着しか服を持たない』に習って、洋服を断捨離したいと考えていたのです。

肌寒くなり、そろそろ衣替えをしようと思っていたので、ちょうど良い。

早速、クローゼット、タンス、押し入れのクリアボックスなど大量の服との睨めっこが始まりました。

いる、いる、いる、いる…。これじゃダメだ。もっと大胆に。

今年の春夏と去年の秋冬に着てない服は捨てる。と基準を設けてもう一度。

いらない、いらない、いらない、いる、いらない、いらない…。

最終的に7割くらいの服を捨てることができました。

でも、1つだけ心残りが。

お気に入りのブルーストライプのシャツの襟が汚れている。

ヨーロッパのワークウェアを彷彿とさせるデザインに、

ツルッとした光沢感のある上品な生地がとても好きでした。

ただ、3年前からシャツをあまり着なくなったせいか、襟が汚れている。

ウタマロ石鹸の力を借りても落ちない。

シミ抜き専門のクリーニング屋さんに持って行ってもダメ。

「クローゼットにしまう前にしっかり洗い落としができていなかったのでしょう。

もしくは、日頃から積み重なった見えない汚れが時間経過で表に出てきてしまった」とのこと。

あぁ、もっと日頃から大切に扱っておけば良かった。

着用後すぐの洗濯はもちろん、1週間に1度でもいいから襟汚れのケアをしておけば良かった。

そして、先日の一瞬の出来事が頭をよぎります。

「お気に入りのイッタラのプレートの手触りが悪かった」。

洗い物をしていると、器の糸底(テーブルとの接地面)にザラッとした感触を覚えたはず。

すぐさまリビングから台所へ向かい、例の洋食器をチェックすると、少しだけ欠けていました。

このとき、私は誓ったのです。

大切なモノをずっと使い続けるために、“日頃から丁寧に扱う習慣を身につける”と。

当たり前のことと思われるかもしれません。ただ、スタンスの話ではなくて。

正しい知識と正しい方法を持ってして、具体的なタスクへ落とし込みました。

・洗い物をするとき、熱湯や冷水などで急激に温度が変化すると、割れたり、ひびが入ったり、欠けたりすることも。必ずぬるま湯から始める。

・スチールたわしやクレンザーなどで洗うと、金属や絵付が剥がれたり、表面が傷ついたりしてしまう。洗い物には柔らかいスポンジを使用する。

調べたうえでマイルールを設定したのであとは実践あるのみ!

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ABOUTこの記事をかいた人

「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。