この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のクリエイティブ担当・佐々木が、和・歴史・テーブルコーディネートにまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
子供のころ、十五夜にはお団子をお供えして家族で月見をしたものですが、実家を離れて暮らすようになってからは、中秋の名月を愉しむことも忘れがちです。
そうこうしているうちに、今年もお月見の日を迎えてしまいました。
お団子は近所の店で簡単に手に入るにしても、それを載せる台、三方がない。そもそも神棚がないので、白木の三方もあるはずがありません。
いつもならここであきらめるところですが、今年は気を取り直して、代用品を探します。
できれば三方のように台上のものがないかとあれこれ探してみると、高さ15センチほどの足付きの皿があることを思い出しました。
これに半紙を敷いてお団子を載せてみると、なかなかいい感じです。
ヨーロッパからやってきた全くの洋食器ですが、淡い白色にブーケのレリーフをあしらった西洋の意匠が、和の団子とことのほかしっくりと合うようです。
形式にとらわれずオープンマインドで組み合わせを楽しんでみると、伝統の行事も新しい感覚で味わうことができます。
現代の家庭では四季折々の伝統的な什器の類を揃えることは難しい面もあります。そうしたなかでも、先入観を排して洋の境を越えたコラボレーションで新しい食卓の形を作っていくことは新しい伝統の形かも、と思いました。
十五夜のお月見を逃した方も、ぜひ十三夜のお月見をしていただきたいものです。
古代中国伝来の十五夜のお月見ですが、日本独自の十三夜のお月見と両方そろって「両見月」となるそうです。
今年の十三夜は10月29日ですので、洋食器を取り入れた、新しいお月見を愉しむのはいかがでしょうか。
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