春は桜梅桃李の花あり 秋は紅蘭紫菊の花あり 皆これ錦繍の色 酷烈の匂なり

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時の法人営業担当柴田が、ヘレンド・立春にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

お花見といえば桜が一番に思い浮かびますが、『古今著聞集』の「桜梅桃李」という言葉のとおり、この時期から春にかけて桜以外にも様々な花を楽しむことができます。

暖冬とはいえまだ寒い日が続きますが、梅の花が咲きだしていますのでお花見の話を。

『古今著聞集』の中の一文です。

私のおすすめは1月半ばころからちらほら咲き出す「梅のお花見」です。

冬の寒さはピークを迎えるころですが、天気の良い日中を狙って出かけます。人混みも桜ほどではなく、ゆっくり散歩しながら梅を見ることができます。

梅の良いところはその種類の多さでしょうか。

先日、自宅近くにある梅林を散歩しましたが、淡い黄色の「蝋梅(ロウバイ)」はすでに満開を迎えていました。

ボリューム感のある八重の「寒紅」、清楚な白い「一重野梅」は五分咲き程度でしたが、十分に楽しむことができました。

他にも二分咲き程度でしたが「八重野梅」のポテンシャルが半端なく満開を迎えるのが待ちきれません。

「鹿児島紅」も咲き始めでしたが、こちらは満開を迎える前のほうが赤の色が濃く、そのセクシーに咲く趣はむしろ今が見頃といった感じでした。

またこれから種々の花々の満開が重なるころになると、その香りも一気にボリュームアップ!

まさに「錦繍の色、酷烈の匂い」が楽しめます。

3月の中旬になると、梅に加えて桃や李(スモモ)が咲き出し、下旬には桜の開花も加わります。

このころになると日差しも暖かく、シートを広げてゆっくりお花見できるようになります。

3月末頃から開花する桜は一般的に染井吉野が圧倒的に多く、バリエーションを楽しむなら開花時期が重なる桃のお花見もおすすめです。

私は花粉症などもあり桜のころのお花見からはしばらく足が遠のいていました。

しかし、数年前に桜と桃を両方楽しめる“秘密の”ベストポイントを発見してからは再びお弁当を持ってお花見に出かけるようになりました。

またお花見に出かけずともご家庭で梅や桜をモチーフとした食器を使われると、季節を感じる良い機会になるのではと思います。

ヘレンドの黒地紅梅は可愛らしさが魅力です。

器に描かれる花々もじっくり観察するとお花見気分が味わえますよ。

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ABOUTこの記事をかいた人

「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。