小さな硝子の本の博物館

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のクリエイティブ担当長谷川が、端午の節句にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

前代未聞の10連休から、早くも1週間。ようやく日常のテンポを取り戻してきた、という方も多いのではないでしょうか。

サービス業などで10連休ほどのまとまったお休みが取れなかったという方もいらっしゃったとは思いますが、私はこのお休みを利用して1泊2日ですが浅草方面に遊びにでかけました。

令和になった直後ということもあり、浅草寺の仲見世通りなどは人人人…。明治神宮の最長8時間待ちがニュースでも話題になっていましたが、浅草神社もご多分に漏れずご朱印帳には長蛇の列。午前中に整理券を受け取って、実際にご朱印を貰うのは夕方4時というほどだったそうです。

さて、そんな中、浅草寺からもほど近い東京都墨田区にある「小さな硝子の本の博物館」に足を運びました。

ちいさな硝子の本の博物館は“うすはり”で有名な松徳硝子さんが運営されているガラス博物館。墨田区は元々、江戸切子など東京を代表する「ものづくり」で有名な地域ですが、近年は「すみだ3M(スリーエム)運動(※)」の一環として地域のあちらこちらに墨田区の産業や文化に関する小さな博物館が立ち並んでいます。※3M…小さな博物館(Museum)、すみだマイスター(Meister)、工房ショップ(Manufacturing Shop)

今回訪れた「小さな硝子の本の博物館」も、レトロで可愛い小さな建物の中に850冊もの硝子に関する本や資料が並んでいるほか、リューター(ガラスの表面に絵や文字を彫る)体験も参加できる施設になっています。

その日は予約で満席でリューター体験には参加できませんでしたが、硝子に関する本を落ち着いた店内で、じっくり拝見することができました。

特に昔工場に勤められていたという職人さんの2冊の手書きノート「バルブの思ひ出」と「ガラスの思ひ出」は読みごたえ抜群。自身の生い立ちや工場での出来事、近隣に存在していた工場や工房のこと、そして当時の硝子作りの工程などが丁寧につづられており、どれもとても興味深いものでした。

墨田区といえば来週5/22(水)には開業7周年を迎える「東京スカイツリー」のお膝元。そして7/5(金)には「江戸切子の日」もあり、繊細なカットで美しい光をまとい、食卓に涼を運んでくれる江戸切子の硝子の器はこれからの季節にぴったりです。

2020年には東京オリンピックの開催を控え、これから益々注目される“東京(江戸)”の伝統や文化に、みなさんも触れてみてはいかがでしょうか。

※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。

ABOUTこの記事をかいた人

「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。