この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のクリエイティブ担当・佐々木が、グラス・ピルスナー・夏にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
全国各地で7月の観測史上最高気温が次々と塗り替えられたことで、気象庁は今年の暑さを「災害級」と位置づけているほどです。
今年の夏の暑さ、異常です。
ル・ノーブルの本社のある京都は夏の暑いことでよく知られていますが、やはり例年に増して酷暑の日々が続いています。
先月はひと月にわたり、祇園祭で京都はたいへん賑わいました。お祭りのハイライトである山鉾巡行では、暑い中、国内外から多くの人々が詰めかけて、都大路で繰り広げられる優美で勇壮な様子に見入っていました。
ところが今年は、暑さのために祇園祭の行事にも大きな影響が出ました。7月24日に予定されていた花傘巡行が中止になったのです。
花傘巡行は、後祭の山鉾巡行が前祭の山鉾巡行と一緒になったおよそ50年前から行われるようになった行事です。
例年、京都の花街の芸舞妓、子供たちの担ぐ神輿など、850人以上の人々が、八坂神社を出発し、四条通、寺町通、御池通、河原町通を経て、再び四条通を通って八坂神社まで練り歩きます。
猛暑が予想されるなかで約4㎞の道程を、小さな子供を含め和装の女性やお年寄りたちが歩き続けることは危険であると判断されたようです。
8月に入ってもまだまだ夏の行楽シーズンは続きます。京都観光を予定されている方もたくさんいらっしゃると思います。短い時間でも屋外を移動する場合には、小まめに水分補給をしつつ、ときにはクーラーの効いた屋内に避難するなど、無理せずに過ごしていただきたいものです。
ところで、ほてった全身の熱を速やかに取り去るのに恰好の場所が京都にはあります。
市内の各所にある昔ながらの銭湯です。そうした銭湯には、たいてい水風呂があるのですが、これが夏にはもってこいなのです。しかもなかには、井戸水かけ流しの水風呂を提供しているところもあって、極上の冷水を堪能することができます。京都は地下水に恵まれた土地ですので、こうした贅沢な水風呂があるわけです。
こんな涼の取り方も、夏の京都旅行の醍醐味といえるかもしれません。
そしてお風呂上りは、やはりビールでしょう。
このところクラフトビールが大きなブームになっています。国外だけでなく、日本各地の醸造所で作られた本格的なビールが手軽に飲めるようになりました。
ビールには大別して、ラガーとエール、そして自然酵母を発酵させたタイプの3つがあります。
ラガーは日本人にとって一番なじみのあるタイプのビールといえるでしょう。もともとは19世紀中ごろにチェコのピルゼンで生まれたことから、「ピルスナー」と呼ばれることもあります。爽快感のある軽い喉越しが特徴です。
エールは、ラガーとは発酵の仕方が異なるもので、とても華やかな香りと深い味わいが特徴です。他方、自然酵母を使ったものは、酸味が強く、非常に個性的な香りが際立ちます。
これら3タイプを基本として様々な銘柄のビールが世界各地で作られているわけです。こうしたそれぞれの特徴をもったビールの美味しさを一層引き出すうえで、グラスにも注目していただきたいです。
たとえば、ピルスナーグラスは、グラスのなかで対流が起こり泡が立ちやすくなるように作られています。一方で、ワイングラスのように膨らみをもったグラスであれば、エールなど香りを楽しむタイプのビールに適しているといえます。
まだまだ暑い日が続きそうですので、自宅にいても旅先でも、ビールをとことん楽しむ機会にしたいですね。
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