この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のEC運営スタッフ・伊波が、皿・重陽にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
暑い夏から秋へとバトンタッチする9月。少しずつですが、朝・晩に心地よい風が感じられるようになりました。
秋風に揺れるコスモス、きれいなお月さま、そして何より美味しい秋の味覚。楽しい季節のスタートですね。
先日、何かおいしいものを食べに行きたい!とつぶやいた私に友人が薦めて
くれた「大統領の料理人」という映画の推薦文に書かれていた言葉。
一緒に美味しいものを食べに行ってくれるわけでもなく、素敵なお店を紹介するでもなく、DVDを渡すというところは映画好きの友人ならではなのです
が、観るとはまってしまいました。
フランス大統領フランソワ・ミッテランの個人シェフを1980年代に2年間
勤めたダニエル・デルプシュをモデルにした話です。
前を向いて行く主人公の強い心と料理と人を愛して止まない彼女の生き方が
しっかりと描かれた作品です。
そして何より料理好き必見のこの映画!
煌びやかなお皿に大統領の理想の料理、「母の味」を思い出させる飾ることの
ない素材の味を追求したメニューが並びます。
大統領のために作る料理の手順を主役のオルタンスが、ひとつひとつ口に出
しながら仕上げていくシーンは全てを記録して自分でも作ってみたくなります。
とくに「キャベツとサーモンのファルシ」は挑戦したいメニュー。
とっても美味しい映画。心も胃袋も大満足しました。
食に続き、秋と言えば読書の秋。夏休みの読書感想文を書くために当時は無理して読んだ本の中にも、いろいろ
なお料理が登場していたことを思い出します。
「若草物語」ではジョンの大好物のジェリー。「風と共に去りぬ」のシロップがたれるそば粉のホットケーキと肉汁の中を
泳ぐハムの大きなかたまり。
「ライ麦畑でつかまえて」のスイスチーズのサンドイッチに麦芽乳。
麦芽乳ってのはビタミンがどっさり入ってんだ、と主人公のホールデンが言っ
てました。
「グレート・ギャッツビー」では、きらびやかなオードブルに飾られたビュッ
フェの香料入りの焼ハム、道化模様のサラダ、黄金色の七面鳥などのテーブル
の様子。
「灯台へ」ではミルドレッドのとっておきの得意料理、牛肉の赤ワイン煮出し。そして、バナナ好きな私がとっても印象に残っているのは「重力の虹」に出て
くるバナナオムレツ、バナナサンド、バナナキャセロール、バナナクロワッサ
ンに、バナナブレッド、バナナジャム。作品の中で「海賊」と呼ばれる大佐は
戦争で手に入りにくくなったバナナがどうしても欲しくて、屋上に温室を作り
自分のためにバナナの木を植えたのです。
楽しみ方、いかがでしょうか。
最後に、大統領の料理人のモデルとなったダニエル・デルプシュが日本のテレ
ビ番組に登場した際に紹介していたフレンチトーストのレシピを。
1.バターを湯煎で溶かす
2.オレンジの果汁を絞って、皮をすり下ろす。
3.オレンジバターを作ります。
(1)のバターに(2)のオレンジ果汁と、削った皮を加えて混ぜ合わします。
※オレンジはよく洗っておいてください。
4.食パンを牛乳に浸します。そのあと溶き卵に浸します。
※外がカリカリの食感になるようにするには、別々に浸すのがポイントだ
そうです。
5.バターをひいたフライパンでこんがり焼き色がつくまで焼きます。
この時に3のオレンジバターをパンの上にのせて焼きます。
6.半分にココアパウダーをふりかけて、ココア味に。
7.器にもって、ココアパウダーの方にははちみつをかけて、プレーンの方には
グラニュー糖をふりかけます。
私も作ってみましたが、外がパリッパリ、中はふわっふわ、スペシャルなフレンチ
トーストが出来上がります。
フレンチトーストと一緒にひと皿から始めるちょっとした朝の革命はじめませんか。
天皇陛下が愛した洋のレシピ
河出書房新社 窪田好直氏 著「天皇陛下が愛した洋のレシピ」に、ル・ノーブルが
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