お家でプチ忘年会 — 日中の食卓文化の違い

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のル・ノーブル編集部が、新春・テーブルコーディネート・クリスマスにまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

気がつけばもう忘年会シーズンです。今年の忘年会、皆様はどのように過ごされますか?

お家でプチ忘年会

30代に入り、時間が立つのより早く感じ。

中国の飲食事情はメディアによってマイナスに報じられることがほとんどですが、忘年会と似たような食事会があります。実際、中国人は仲の良い友達同士で食卓を囲むのが最も好きです。特に2000年代からは経済が急速に発展したため、外食も日常茶飯事になりました。日本には忘年会と新年会の文化がありますが、中国では一年を締めくくるための忘年会が一般的。

1970年から日本経済は高度成長期に入りました。所得水準が向上し、働く女性も増加。一方で、ハンバーガー、フライドチキン、ドーナツなど、いわゆるファーストフード日本に上陸を果たします。普段なら手間暇かける料理が、気楽に、美味しく満喫できる場所が登場したのです。その刺激を受けて、日本人の食生活に対する意識にも大きな変化が生じました。外で食事する家庭が増え、外食産業も高級化、多様化へと進みました。お洒落で美味しい人気店も、続々と増えていきました。忘年会が生まれたのもこの時期からという説もあるようです。この一年間頑張ってきたの気持ちを込めて、美味しい店に集まり、一年のいやなことを忘れ。そイベントから発展したのではないでしょうか。

しかし、2008年からはリーマンショックによる不況で節約と健康志向が強まりました。外食離れが進み、家で素材から調理したものを食べる「内食」も少なくありません。

また、冒頭で紹介した中食というのは、スーパーやコンビニ、デパートなどの調理済み食品を自宅で食べることです。近年は小売業界の競争により、美味しくてヘルシー、それでいて高品質の商品が次々と登場しました。に調理できて手間がかからず、価格も外食より手頃なことから、多くの人に利用されています。忘年会もお店へのこだわりがなくなり、会社内で持ち込み忘年会をしたり、食材から調理したりする企業もあるそうです。手間がかかりそうですが、こうした方法ならコミュニケーションを増やすことができます。一つ一つの料理のレシピから、食べ物の好き嫌い、もしくは長年愛用されている食器まで、人の繋がりと食の繋がりの両方をこの空間で更に広げられるかもしれません。

会社のと一緒にワイワイするのもいいですが、仲いい友達3,4人を集めて、お家でプチ忘年会でもいかかでしょうか。

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「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。