この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のクリエイティブ担当・山沢が、アウガルテン・ハロウィンにまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
ようやく過ごしやすくなり野外でスケッチなどを楽しんでいる方を見たりします。ル・ノーブルの本社があるここ京都でもこの秋に京都市美術館で行われている「生誕300年 若冲の京都 KYOTOの若冲」や京都国立近代美術館「メアリー・カサット展」を観ることができます。
何年か前に京都国立博物館で「若冲展」を観て以来、私は”にわか若冲ファン”になりました。それまでは、「マティス」や「ドガ」と言った”写実主義・自然主義”以降の画家の絵が好きで、洋画中心に展覧会に行っていました。若冲展はその時の私の価値観を覆すほど、若冲の絵に魅せられました。私が100年頑張っても若冲のコピーさえ描けないことを痛感させられたことを今でも鮮烈に覚えています。
若冲の絵には、我々が普段に見えている世界とは違うように思えてならないことが沢山あります。人が目で認識出来ないところまで描き込んでいる技法や、生き生きとした鶏の絵は、難しいポーズをしているのに、鶏の重心が取れていて、不安定感を全く感じさせません。
躍動感あるポーズは、画面に動きを出し、サイズ以上の絵に感じさせてくれます。構図やバランスなどの構成は計算され、作り上げられたセンスは、日々の努力だけでないことがわかります。
筆の運びや線といった、絵にはなくてはならないものすべてにおいて卓越した天才。近年まで時代に埋もていたことも驚かされるばかりです。時代のスタンダードとは違うオリジナルの技法などを生み出し描き続けた若冲。絵を描くものとしてどんなエリアを認識して描いていたのか興味は尽きません。
私は下手ながら続けているクロッキーが生涯続ければ少しは晩年に、若冲が認識していた世界感に少しは近づくことができるように日々精進していきたいものです。
ただ今、ル・ノーブルでは、来年の酉年のアイテムが続々と入荷しております。なかでもウィーン磁器工房のアウガルテンの干支プレートはル・ノーブルが「若冲の鶏」をもとにペインターに描いてもらった特別な商品になっております。
※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。







