日本の技あり

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のショップスタッフ鵜飼が、晩秋にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

「礼にはじまり礼におわる」これは武道の格言のようなものであり、簡単に言えば、礼儀を大切にするということ。

平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。

小学生になる我が子が剣道をやっており剣道を通じて、日本の文化というものを改めて感じています。

剣道を学ぶ目的として≪剣道は剣の理法の修練による人間形成の道≫であるといわれています。

大きな声を出して気力を充実させること(気)・竹刀を正しく握り大きく振りかぶり真っ直ぐ強く打ちおろすこと(剣)・左足は床にはつけないで竹刀と同時に綺麗な姿勢で右足を強く踏み込んで打ち抜くこと(体)、≪気・剣・体の一致≫を心がけなければなりません。

また、剣道着の袴・胴・面はすべて紐で結ぶ着用になるのですが、稽古・試合中に紐がゆるまないようにしっかり結ぶことも大事で、この紐の文化に苦戦することもしばしばあります。

基本の稽古を地道にやり続けることは忍耐力がいりますし、技さえ身につければ試合に勝てると思いがちですが、実は基本稽古こそしっかり身につけなければ隙ができて相手に打たれてしまうのです。

これは日本の職人がなせる技・製品にも共通するのではないかと感じました。日本の職人の地道な努力と長年培われた技術力によって、隙がない完成度の高い商品を作り出すことができるのだと思います。

そして、稽古を一日も休まなかった皆勤賞に「真心」という文字が彫られた竹刀をいただけたことに感動したことを覚えています。

―継続は力なり――不動心――克己(自分に打ち勝つ)―強い精神力、真心と礼儀を重んじ相手を尊重していくことが、より一層美しく立派なものへと形成されるのでしょう。

当店ル・ノーブルでは、洋食器のほかにも日本の職人が作り出す商品も数多く取り揃えております。

紐の文化~伝統工芸品「金銀糸」を活用した寺島保太良商店~

【伝統工芸】田島硝子 富士山グラスは、メディアで紹介されてから日本国内だけでなく海外からも受注が集中しています。

ほかにも職人技がキラリと輝く南部鉄瓶の及源鋳造も注目されています。だんだん寒くなるこれからの時期、温かいお茶を頂きほっこりされてはいかがでしょうか。

贈り物に礼儀を込めて素敵な言葉を字彫り(エッチング加工)

今後とも何卒ル・ノーブルを宜しくお願い申し上げます。

※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。

ABOUTこの記事をかいた人

「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。