この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のバイヤー・李洪が、新春・立春にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
来たる2月19日、日本の近隣国である中国も2015年を迎えることになります。中国には今でも旧暦に基づいて新年を祝う習慣が残っているのです。旧暦の一月一日、いわゆる旧正月(春節)は中国の最大のイベントと言えます。この春節は毎年日付が変わるのをご存知ですか?2014年のお正月は1月31日でした。
2月18日は大晦日。その日は朝からお母さんやお婆さんなど家の中の女性陣が正月の料理支度を始めます。食材としてはめでたい・縁起がいいものが多用されます。例えば、魚(yǘ)は余(yǘ)と同音、豊になるように。肉の赤身は紅(hóng)と鴻(hóng)同音、幸運に恵まれるように。また、鶏(jī)は吉(jí)と発音が似ているので、吉祥の意味を。白菜(bái cài)は発財(fā cái)の発音が似ているので、お金があるようにという意味を込めて料理に使われます。また、日本人によく知られた水餃子も北方では正月に欠かせない食べ物です。南方の地域では圓宵(ゆぇんしょお/餡入り団子)もしくは年糕(ねんがお/お餅の薄切り)を食べることもあります。
大晦日の夜になると家族団らんし、正月料理を食べながらテレビ番組「春節晩会」を見るのが定番です。ちなみにこの番組は1983年から放送しており、今年は32周年を迎える長寿番組です。そして魔よけのため0時になる前に町のあちこちで花火や爆竹を鳴らします。日付が変わると共に家の玄関やドアに「春聯」(しゅんれん/縁起のいい対句)と逆さまに書かれた「福」の字を貼り、今年も家族の事業が栄え、皆が健康であるようにお祈りします。
1日の朝になると今年も幸運が恵まれるよう新しい服に着替え、年配者の家に祝福の言葉を言いに行くのが昔からの習慣です。また、年男と年女は厄年のため、正月の間赤い靴下を履くことが多いです。若い子から順番に年配の方にお辞儀をしながら「明けまして、おめでとうございます」と言い、その後に年配の方からお年玉をもらいます。この習慣を「拝年」(ばいねん)と呼びます。
1日から正月モードは本格的になり、デパートや百貨店などは日本と同じく休みになります。日本では年明け後にバーゲンに駆け込みに行くことが多いですが、中国ではバーゲンの代わりに普段にあまり見られない屋台や市が開きます。それは廟会(みょうふぇ)と言い、日本の縁日と同じ感じです。この廟会に出掛けることを正月の中で一番楽しみにしている人も多いのです。
2日は奥さんの実家や親戚への挨拶回りが始まります。しかしこの十年間、少子高齢化及び春節ラッシュのため、親戚宅へ挨拶に行く回数が大分減っているようです。
一般的に正月休みは1週間で、それを過ぎると都会ではすぐに日常モードになります。しかし、一部の農村地域では15日(元宵節)(げんしょうせつ)まで休みが続くことも多いです。元宵節の日には家族が再び集まり、いつもの晩餐の後に圓宵(餡入り団子)を食べながら満月を見て、来年のこの時に家族全員また集まれるように、お祈りします。満月の姿が見えなくなると共に、今年の旧正月も終わりを迎えます。
※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。







