スモールミュージアムのススメ!

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のクリエイティブ担当阪本が、ウェッジウッド・ヘレンド・重陽にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

9月も半ばを過ぎて、記録的な猛暑と言われた連日の暑さも少しずつ和らいで来たような気がします。やがて秋の訪れと共に毎日が過ごしやすくなり、私達には沢山の意欲が湧いてきます。食欲、スポーツ、芸術。ことに私はデザインや芸術作品が好みで、芸術鑑賞に出かける事がしばしばありあます。とくにこの秋、見逃せない展覧会が目白押しです。

2010年にスタートした瀬戸内芸術際もその一つ。瀬戸内海に浮かぶ島々で繰り広げられる3年に1度の芸術の祭典が今年も開催されており、世界を代表するクリエーターの作品と、島の暮らしが融合したアートの祭典として話題を呼んでいます。現在は夏のパートが終わり、10月5日から秋のパートが再開されます。

http://setouchi-artfest.jp

こうしたアートの祭典を楽しむのももちろんオススメなのですが、ちょっとした旅先や、ぶらりと散歩に出かけたその先で、土地土地に隠れた(といっては失礼かもしれませんが)ミュージアムや資料館を訪ねるのが、最近の私のマイブームとなっています。規模は決して大きくはないものが多いのですが、博物館や美術館にはない、人の想いや情熱といったパワーを感じる事があります。

スモールミュージアムには「徹底的に好き」というひとりの想いが生み出す、

計り知れない魅力が詰まっているのだなと感じるのです。自分が知らない世界に飛び込んで、子供のようにワクワクを感じる感覚、思いだしてみませんか?

ご紹介するスポットは関西に偏りますが、秋の関西散策計画の一つに加えて見てもらえるとうれしいです

日本地ビール資料館 in若狭

http://www.asahi-net.or.jp/~iv9y-ymmt/mihama_index.html

国産メーカーは完飲した!というオーナーが収集した、全国の地ビールの缶や瓶が所狭しと展示されている地ビールの資料館。地域の薫りがするラベルデザインや瓶のデザインも必見。必ず出会った事がないビールに出会えます。日本全国、その土地で生まれた味を体験する旅にきっと出かけたくなります!若狭ビールも味わえますので、必ずハンドルキーパー同席で!

個性的かつ特別な一杯を楽しんで欲しいグラスにも抜かりなく。

http://shellmuseum.jp/shell_db/

日本貝類学の租を築いた人物、黒田徳米博士の学術研究資料を元にした貝類専門の博物館です。貝の祖先が誕生したのは、5億5千万年前にも遡ります。思ってみれば、かねてより日本の伝統工芸の数々にも、貝殻を用いた装飾が用いられてきました。自然が生み出すこの幾何学デザインは、なぜこんなにも魅力的なのでしょう。貝殻からインスピレーションを得たデザインやカラーリング。テーブルウェアにもありますね。自然が育んだ天然の芸術に、スポットを当ててみてはいかがでしょう。

ジョサイア・ウェッジウッドも、化石や貝殻に魅了されたコレクターだったのです。

http://www.nawakon.jp

モチーフに用いられるといえば「蝶」や「昆虫」も忘れる訳にはいきません。こちらは岐阜にある昆虫好きの方にはお馴染みの昆虫博物館です。実は私、昆虫は苦手なのですが、こちらの蝶のコーナーで飛び込んできた標本に思わず息を飲みました。宝石の様な輝を放つ沢山の標本の数々を眺めていると、描きたくなる気持ちもわかるようになります。展示はただ単に紹介するだけではなく、興味を持たせてくれるように知恵と工夫が詰め込まれています。

かつてのヴィクトリア女王も、ヘレンドによって描かれた蝶や花に心寄せたといいます。

本当に少しですが一部をご紹介しました。

身近な所にミュージアムはあります。時には館長とゆっくり会話をかわす。

今年の秋は身近なミュージアムに足を運び、自分の知らない世界に触れてみてはいかがでしょうか。運動と芸術と勉強の秋を一気に満喫できるかもしれませんね。

ル・ノーブルにもミュージアムとつながりのある、隠れたアイテムがあります。

ガレ工房の時代から変わることなく、カメオ製法で刻まれたランプや花瓶の数々。

フィラデルフィア美術館収蔵の名画を磁器に映した、素晴らしいコレクションです。

ゴッホ、モネ、クリムト・・世界を代表する画家達の名画で優雅なコーヒータイムを。

※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。

ABOUTこの記事をかいた人

「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。