この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のル・ノーブル編集部が、ティータイム・歴史・重陽にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
磨は秋だというのにまだまだ厳しい暑さが続きますね。9月半まではこの暑さ、治まらないそうです...。
2010年9月1日 ティータイムコラム
今年の熱中症搬送者数が4万人を超えたとのこと。現代人はエアコンの効いた部屋で過ごすことが多くなってきたため汗腺が退化してきているそうです。つまりは、汗をかきづらく体内に熱がこもってしまう。熱中症は脳の温度が上がり過ぎてしまったために起こる症状なのです。
氷枕!これお勧めです。ケーキ買った時に付いてくる保冷材を凍らしてもOK!
今年の夏ものしかかってくる様な暑さでした。食事ものどごしの良い冷たいものばかりに偏ってしまい胃袋もお疲れぎみ。こんな時こそスパイスに一工夫でこの残暑を乗り切っていきましょう。
古くは紀元前の頃からヨーロッパ諸国などで薬、芳香、防臭、調味料と様々な使われ方をし、人々の生活に深く根付き人々を魅了してきました。中世、スパイスの多くは生産地が遠い東洋の地に限定されており、シルクロードの長く危険な道程を経てヨーロッパに運ばれ高値で取り引きされていました。金や銀・宝石と同等の価値で取引されていたのです。あまりに値段が高い為にヨーロッパ諸国は航路を見出そうとしました。スパイスを求めて東洋を目指した、これが大航海時代の始まりなのです。やがて西洋は帝国主義の時代に入り、ポルトガルをはじめとしてスペイン、オランダ、イギリスなどの国々がスパイスを独占しようと15世紀から3世紀に渡って植民地戦争を繰り広げました。植民地の争奪がくり返し行われた17世紀には、スパイス戦争とも言われるほどの悲劇を生み出したのです。その後、スパイスとなる植物は各国へ持ち出されていきその地での栽培方法が確立され価格も安定していった為、スパイスを求める争いも鎮静化していったのです。
日本でのスパイスの起源は古く「古事記」にしょうがか山椒を指す「ハジカミ」や蒜(にんにく)の記述があります。いつ伝わったかは明らかではありませんが、古くから栽培されていたようです。しかし、もともと農耕中心の食生活で気候風土にも恵まれ、新鮮な食材を比較的安易に入手できる環境にあった日本では、素材本来の持ち味をそのまま生かすような調理法が主流でした。明治以降、洋食が食卓に取り入れられるようになってからスパイスをブレンドしたやカレー粉など広がっていきました。
「スパイス」とは香辛料に分類されていて、利用部位として茎と葉と花を除くものの総称です。香辛料とは植物体の一部で、植物の果実、果皮、花、蕾(つぼみ)、樹皮、茎、葉、種子、根、地下茎などであって、特有の香り、辛味、色調を有し、飲食物に香り付け、消臭、調味、着色等の目的で使用し風味や美観をそえるものの総称であり、スパイスとハーブに大別されます。
(参考:日本スパイス協会ホームページより)
スパイスと一言でいっても世界には数百種類もあるそうです。カレーのようにいろいろ組み合わせて一つの料理になるものや山椒は小粒でピリリとからい香味料など様々です。今回は元気になれるいくつかをご紹介。
ネギ科学ネギ属の高カロリーな食材。素材本来の匂いもきついが、肉や魚の臭みを消す力が強く、食欲増増進用もある。滋養強壮の効果があるといわれ、栄養ドリンクにも使われている。加熱することである程度の臭みは取れる。日本人にもなじみのあるもので、オススメ料理は数知れず。
発散作用、健胃作用、鎮吐作用があるとされている。発散作用は主に発汗により寒気を伴う風邪の初期症状の治療に使われ、健胃止嘔作用は胃腸の冷えなどによる胃腸機能低下防止などに使われることが多い。料理としては生臭さやくせのある臭み消し、薬味として「おろし」などで広く使用されています。
焼けつくような強い辛味が特徴で、唐辛子の中で辛さの最も強いところは、さやの中心部に種子をつけてさがっている「わた」です。ビタミンAとビタミンCが豊富なことから、夏バテの防止に効果が高く、また殺菌作用があり食中毒を防ぐとも言われるので、特に暑い地域で多く使われている。殺菌のほかに除虫の効果もあり、園芸では他の作物と共に植えて虫害を減らす目的で栽培されたり、食物の保存に利用される事もある。
食欲不振、胃腸炎、腹痛、下痢、頭痛、血行促進、解熱などに力を発揮します。甘い刺激的な香りとほろ苦さがあり、抜群の矯臭効果を持つ。ひき肉料理には欠かせないスパイスです。粉末でも売られているので使いやすい。大量に摂取すると幻覚作用や痙攣をを引き起こし、逆に有毒になります。1日の摂取量は3g以内がいいとのこと。
「香りの王様」とも呼ばれカレー粉の主要原料の一つです。消臭効果もあり、カルダモンのホールの状態のものは、お酒を飲む前や香りの強い食べ物を食べる前後などに噛んでおくと、気になる口臭を消すことができるとされ、スカンジナビアの国々では実を噛みながらお酒を飲む姿がよく見られる。だ液の分泌がよくなることから消化吸収の助けにもなると言われていました。。また、体脂肪の燃焼を助ける効果があるので冷たいスパイスカレーを食べても汗をかくのです。
香辛料としてのシナモンはシナモンの木の樹皮をはがし乾燥させたもの。独特の甘みと香りとかすかな辛味がありカプチーノ等の飲料や洋菓子の香り付けに使われる。シナニッケイやニッケイ(肉桂)は体を温める作用、発汗・発散作用、健胃作用を持つ生薬として利用されておりシナモンにもこれと似た利用法がある。漢方では桂皮(ケイヒ)と呼ばれる。温熱の作用があるとされ、多くの方剤に処方されている。いくつかのスパイスを組み合わせて愉しむマサラティの定番アイテムです。
などなど。実際にスパイスの香り成分を調べてみると、殺菌・減菌・防腐・抗酸化作用があり、口に含んだ時の辛味や苦味などの刺激は、胃腸に送られる血液の量を増加させ、唾液や胃液の分泌を活発にすることが実証されているそうです。科学をこえてスパイスの効能を当時すでに利用していた、時の権力者達の知恵には驚かされます。
ちなみに、韓国では夏の時期「鮑」の消費量が断然増えるそうです。あわびに含まれるグリコーゲンは肝臓の機能を高めたり、またタウリンは血圧やコレステロールを低下させ心臓機能を強化させる作用があるとのことです。ある食卓では、豚の代わりにあわびを使った酢鮑、わかめと鮑のスープ、鮑の肝を混ぜ込んだ炊き込みご飯、と日本人から見るととても贅沢な夕食を過ごされていました。羨ましい!!
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