長年(気付けば10余年)食器屋さんをしているだけあって、…

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のル・ノーブル編集部が、歴史・晩秋にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

長年(気付けば10余年)食器屋さんをしているだけあって、ティーカップからグラス、お皿など、ついつい欲しくなって買いためた食器は一財産になりました。

この食器たちをいつまでも箱の中で眠らせて置くのもあまりにも気の毒。そろそろ活躍の場を与えてあげようと、近々独り暮らしをしてみようかと思い立ち久しぶりに私のコレクションを整理してみました。新しいダイニングにお気に入りの食器たちが並んだ姿に思いを馳せてニンマリしながら『はっっ』と気付いてしまいました。

肝心な調理器具がまったくない!!器があっても中身がなくちゃ。これは大変!と、早速グローバルの包丁をGET。ちなみにコレ↓

道具が良くても使う方の腕が伴うかが少々気がかりですが、「道具が良ければ味も見た目も一割り増し♪」と何事にも前向きに。

というわけで、今回のコラムは『包丁』の歴史を振り返ってみることにしました。

◇石器時代包丁のルーツは、黒曜石や石英を使った打製石器や磨製石器。これを刃物として使用したことから始まります。

◇弥生時代粘土で作った炉で砂鉄を製錬する、日本古来の『たたら製鉄法』が開発されました。

◇奈良時代高品質の鋼を使用した日本刀が誕生。この技術を元に宮中の日用品としての包丁が作られます。東大寺の建立と共に設けられた正倉院には、この頃に作られた最古の包丁が保管されています。

◇平安時代調理法も多様化し、道具も充実してくるにつれ、貴族の間では包丁作法のようなものが流行していました。

◇鎌倉時代複雑な技術を用いた精進料理が発達し、包丁の技術も高度になっていきます。

◇室町時代ポルトガルより伝わったタバコ栽培が行われるようになり、この葉を刻む「タバコ包丁」が大量に必要となりました。江戸幕府は品質の良い堺の包丁に「堺極」の極印を押して専売品としました。この頃より料理屋も登場し、てんぷら、鮨、鰻など日本料理の原型が完成しました。

戦後、日本独特の万能包丁として、文化包丁が考案され、さらに進化した三徳包丁は海外でも「SANTOKU」と呼ばれるほどの名作となっています。

現在は、ディナーナイフや洋食器の技術を組み込んだオールステンレスタイプの一体型包丁などが生まれています。

私がこれから毎日愛用する(予定??)

世界数十カ国でプロに愛用されている『グローバル』

グローバルはメイドインジャパン。刃物製造においては、世界的にも高い技術レベルを誇る日本の製品です。製造工程の殆どが熟練の職人によるハンドメイドによるものです。年間製造数の85%は海外に出荷されるほど、海外でも高く評価されその品質を存分に証明しています。

※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。

ABOUTこの記事をかいた人

「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。