トマトの歴史

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のル・ノーブル編集部が、ル・クルーゼ・皿・歴史にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

今日トマトが日本に広まるまでの歴史や、トマトの効能、手軽でおいしいトマト料理をご紹介したいと思います。

原産地は、南米のペルーやエクアドルなどアンデスの高原地域で、その後メキシコに渡りそこで食用として栽培されました。ヨーロッパに広がっていったのは、コロンブスが新大陸発見(1492年)の際に土産物として持ち帰ったからと言われています。

しかし、ヨーロッパでトマトが食べられ始めたのは18世紀頃になってからで、当初は観賞用だったそうです。刺激的な色彩や強い臭いなどのため、有害に違いないと信じられていたから食されなかったらしいです。

日本にも17世紀半ばには伝わっていましたが、やはり始めは観賞用植物として珍重され、明治時代以降に入ってから食用とされるようになりました。

トマトに含まれる栄養分

トマトには体内の活性酸素を消去してくれるリコピンが多く含まれています。

活性酸素は、体内に侵入した細菌などを死滅させる働きが有りますが、増えすぎると正常な細胞や遺伝子までも傷つけてしまい、細胞を癌化させる事が有るらしいです。

リコピンの活性酸素の消去能力は、βカロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上の効果があり、また悪玉コレステロールの酸化を阻害し動脈硬化の予防も期待できるらしいと言われています。

他にも様々な栄養素を豊富に含んでいて、ミネラルの中では、特にカリウムの含有量が多いので、高血圧の改善には効果的であり、食物繊維のペクチンを含む事から、便秘の改善、血糖値や血中コレステロール値の低下なども期待できますし、ビタミンCも豊富に含まれています。

また、夏バテなどで食欲が落ちたときにもトマトの甘酸っぱさが食欲を増進させる上に、酸味のもとであるクエン酸、リンゴ酸、コハク酸などの有酸には、胃のむかつきを解消したり、消化を助ける働きがあります。

◆ トマトでつくる美味しい料理 ◆~~~~~~~~~~~~~~~~~

トマトにはグルタミン酸、イノシン酸、アスパラギン酸などのうまみ成分が豊富に含まれており、料理の味を引き立てる効果があります。

現在、日本ではサラダや付け合せとして生で食べられることが多いですが、ギリシャやイタリアなどの消費量が多い国では、トマトソースなどの料理のベースとして使われるのが一般的なようです。

リコピンは脂溶性なので、油と一緒に調理すると吸収率がアップし、熱にも強いので 炒めたり煮込んでも成分が大きく減少する心配はありません。

今では トマトは1年中出回っていますので おいしいトマトをしっかり食べて健康管理に役立てて下さい。

トマトを使った簡単でしかもおいしいお料理は沢山有りますが、私の一番のお気に入りは「カプレーゼ」です。

モッツアレラチーズを食べ易い大きさにカットし 輪切りにしたトマトの上にのせ、ブラックペッパーを一振りし、上からオリーブオイルをかけて冷やしたガラスのお皿に乗せて完成です。

トマトのスープも簡単です。トマトのへたを除いてざく切りにしたものをトマトジュース、水、スープ、塩、こしょうをいれて煮立てた厚手の鍋(私はル・クルーゼを使っています) に入れ後、スープ皿に移しチーズとみじん切りのパセリをふりかけ完成です。

※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。

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「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。