カレーと言えば、らっきょう

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のEC運営スタッフ伊波が、新春にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

カレーと言えば、らっきょう。らっきょうは一見脇役のようにも見えますが体によい組み合わせになるように考えられた知恵だそうです。カレーは脂っこいため、食後に胃がもたれることがありますが、らっきょうの香りに含まれる硫化アリルが胃の働きを助けてくれます。

このように、普段から当たり前のように食べていた付け合わせにもちゃんとしたわけがあるということで、今回は知っていて損は無い「食ベ合わせ」についてです。

○刺身+しその実・わさび 【殺菌作用で食中毒を防止】刺身は生ものなので、食中毒を引き起こす菌が発生することもあります。しその実もわさびも殺菌作用の強い食べ物で、同時に胃の働きを高めて消化を助けるので、胃に負担をかける生ものとの組み合わせは最適といえます。

○とんかつ+キャベツ 【老化防止と疲労回復に】キャベツは食物繊維を多く含むため、とんかつの油分の吸収を抑制し、その毒を取り除いてくれます。また、とんかつは高カロリーですがキャベツにはカロリーを燃やす働きもあります。

○サンドイッチ+ピクルス 【むくみを解消するきゅうり】ピクルスはきゅうりを酢漬けした西洋風の漬物。パンは塩分が多いのでむくみやすい人は要注意。しかしきゅうりはむくみを解消する働きがあります。バターやマーガリンの油っぽさをピクルスによってさっぱりさせる効果もあります。

○お寿司+ガリ(甘酢しょうが)【殺菌と消化促進の役割】ガリには、殺菌作用があります。その抗菌効果で生魚の毒を消し、食中毒を防止してくれるのです。また、しょうがは消化を促進し、胃の働きを整えます。トロなどの脂っこいネタを食べた後、口直しとして食べれば口の中がさっぱりします。

昔から、「一緒に食べてはいけない」といわれているものには、長年の知恵と経験によって今日まで伝承されています。

たとえばウナギと梅干し。それぞれ単品で食べれば健康食とされていますが、一緒に食べてはいけないという『食べ合わせ』はどのような根拠があるのでしょうか???

この言い伝えには諸説ありますが、ウナギの脂っこさと梅干しの強い酸味が刺激し合い、消化不良を起こすこともあります。胃腸が弱っているときは、脂分と酸味の強いものを多量に摂る組み合わせは要注意です。

△天ぷら×すいかすいかは水分が多いので、胃酸を薄めてしまい、その結果うまく消化することができなくなります。胃腸の弱い人や下痢気味の時は多量の水分と油分の組み合わせは避けたほうが無難です。

このほか、摂取量にもよりますが、体質や健康状態によっては、体調を損なう食べ合わせがあります。

△トマト×きゅうりトマトに含まれるビタミンCはがん、脳卒中、心臓疾患などを阻止してくれますが、きゅうりに含まれるアスコルビナーゼにはビタミンCを壊す作用があり、両方とも体を冷やすそうです。個人的にこの組み合わせはサラダによく使っていましたが、酢を加えて、アスコルビナーゼの働きを抑えるか、加熱をすることで改善できるようです。

△酒×からし酒とともに、からしなどの辛いものも血行を促すため、かゆみがでてしまう可能性があります。じんましんや湿疹が出やすい人は、注意が必要。高血圧、糖尿病、高コレステロールなどの生活習慣病も助長します。きゅうりやトマト、セロリなど体を冷ます作用のある食べ物を一緒に摂れば改善できます。

そのほかにも、ナスの漬物×冷たいそば、レバー×みょうが、カニ×柿、だいこん×にんじんなど避けたい食べ合わせがありましたが、こうしたものは限られているため、それぞれの食べ物の特徴と体調を把握していれば、怖くはありません。

日本人ならごく当たり前の食習慣「焼き魚に大根おろし」も実はとても理にかなったこと。昔からの言い伝えには、先人の知恵や経験が生かされているものがたくさんあります。

さて、今日の晩御飯は、カレー&らっきょう? 焼き魚&大根おろし?

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「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。