この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のショップスタッフ・澤が、クリスマス・バレンタイン・母の日にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
日本人は贈り物好きです。年始のご挨拶に始まり、バレンタイン・母の日・父の日・敬老の日・クリスマスにお歳暮。それ以外にもお祝い事やお土産等でプレゼントをたくさん贈ったり、贈られたりしています。日本はほかの国々と比べても類をみない贈り物大国です。
一体なぜ日本人はここまで贈り物を好むのでしょうか。それは四方を海に囲まれた島国であるが故の文化であるといえるようです。日本人は古来より異民との対立も少なく、言葉もほぼ単一であったため、多くを語らなくとも「あ・うん」の呼吸で会話を成り立たせてきました。そんな中で言葉になりきらなかった自分の気持ちを伝える手段として発達したのが贈り物。「ありがとう」や「おめでとう」などさまざまな気持ちを贈り物へ託してきました。
日本の贈答文化のルーツはお供え物に始まります。昔の人々は自然の中で神秘的な力に畏怖の念を抱き、災いから逃れるため・作物の豊作を願い、さまざまな祭祀を行い色々なお供え物をしてきました。お供え物は神様への贈り物として重要で欠かせないものとされてきました。
その後、神様にお供えしたものを周りのものに分け与えることで共に災難を逃れ福を呼び込むという信仰に結びつきます。この共に分かち合うという精神が長い年月を経て、現代の贈り物文化へと形作られてゆきます。
一昔前の日本では、旅行から帰ってきたらご近所へお土産を。農作物がたくさんできたからおすそ分け。お引越しのご挨拶に手土産を。とご近所付き合いの一環として色々なシーンで贈り物が用いられていましたが、今ではマンションのお隣さんはどんな人なのかもわからない・・・ましてご近所付き合いなんて。という方が多いのではないでしょうか。私も例に漏れず・・・実家を出て9年になりますが、お隣さんと仲良くなったということがありません。
交通手段や、流通の発達で遠くのものが簡単に手に入るようになり、便利になったとたん、近くのものが見えにくくなってきたようです。
しかしながら大人になるにつれ、結婚祝いや、出産祝いギフトシーンが増えてきました。
いつも感じるのは選んでいる自分が一番楽しんでいること。相手の受け取った時のその瞬間を考えては、あれでもないこれでもないと品選びをしているのです。もちろん商品だけではなく、ラッピングやカード贈り物に付随するオプションにまでこだわり商品を選んでいるその時間が楽しいのです。受け取る側だけでなく、贈る立場の人も楽しい贈り物。
日本人の相手を思いやる気持ちから生まれた贈り物大好き文化。知っているようで知らなかった贈り物のルーツ。改めて身近な人々へありがとうの気持ちをこめてプレゼントを贈ってみたくなりました。
※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。







