この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のショップスタッフ・三宅川が、七夕にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。
私たちがご紹介している、伝統的な製法をそのままに、今に伝える「職人」の技が光る世界の一流品。
お客様におすすめしながら、自分が感動していることもしばしば。親から子に、子から孫にどの代でも一切の手抜きも甘えもなくひたむきに受け継がれてきた技術の粋を感じるごとに、手にされた方のお宅で思う存分その存在を輝かせて欲しいと願っています。
今回は、そんな「伝統」をテーマに日本の伝統芸能「歌舞伎」について語ってみようと思います。
1603年に京都の北野天満宮で興行を行い、評判となった出雲阿国が発祥とされています。歌舞伎の語源は「傾き者」(かぶきもの)という言葉。奇抜な格好、常軌を逸する行動をする者のことです。
阿国は今で言う男装の麗人。女性が男のなりをして人前で踊ることが風紀を乱すと考えられ、舞台に女性が上がることが禁じらるようになり登場人物を全て男性が演じる現在の形が定着したのです。
元禄期に入り、本格的に歌(音楽)と舞(舞踊)と伎(技芸)の様式を追究するようになり、「歌舞伎」という字が使われるようなりました。
このころから、上方では古都京都の情緒ある町人文化と商人の街大坂(大阪)の文化を描いた優雅で柔らかな「和事(わごと)」が、一方の江戸では、武家社会を描く、力と正義を重んじた「荒事(あらごと)」が、それぞれ顕著な違いを持ちながら発展し、今のような独特の美の世界を形成していきました。
今では関西で荒事を、又東京で和事を演じることも珍しくありません。とはいえ、同じ演目でも家によりそれぞれの型や衣装などにこだわりがあり、その違いを見るのも歌舞伎の楽しみ方のひとつです。
2006年、「上方歌舞伎の祖」坂田藤十郎という大名蹟が231年振りに復活しました。その名を人間国宝でもある三世中村鴈治郎が襲名し、現在その襲名興行が行われています。
http://www.shochiku.co.jp/play/tojyuro/index.html
格の高い名前を継ぐ以上、その名にふさわしい大役を次々と演じることを求められ、先代と比べられることも多く、どんなベテラン役者さんも相当なプレッシャーを感じるそうです。(あたりまえですよね。)「温故知新」。名門の名前と芸をしっかりと残した上で先人から学んだ技を昇華させ、自分の型を作る。だから、400年以上も経った現代の私たちの心にもきちんと響くのでしょうね。
完璧に作りこまれた舞台でありながら、完璧を知る役者たちの遊びも生まれる。そこにいる観客を楽しませる工夫も忘れません。
例えば、登場人物が立ち話をするシーンなどで、脚本には書いてないアドリブをいう場面があります。毎日その場の雰囲気に合わせて言うこの「捨てぜりふ」時には昨日のニュースや出演役者のスキャンダルなんかを共演者がからかうことも!役になりきって遊んでいる様子は、観客を楽しませる…と言うよりは自分たちが楽しんでいるのでは??と密かに疑いを持ってしまうほどです。
美しい衣装、お気に入りの役者さん、趣向をこらした舞台。興味のきっかけは何でもOK。堅苦しいのが苦手な方は、歌舞伎の中にも喜劇があります。そんな演目からご覧になってはいかがでしょう?
私たち扱う洋食器の世界でも、伝統を大切にしながら、進化を遂げている素敵なブランドがいっぱい。いつの世も絶えることなく愛され続けるには必ず理由があります。その理由、あなたの目で確かめてみてください。
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