オリーブオイルの話

この記事はに配信されたメールマガジン「ティータイム通信」コラムの復刻版です。当時のEC運営スタッフ長田が、歴史・春にまつわるエッセイを綴りました。
※役職は配信当時のもので、現在は変更または退職している場合があります。

地球上で初めて出来た食用油と言われている「オリーブオイル」。今では大変身近なものですが、皆さんはどんな歴史があるかご存知ですか?

栄養、美味しさ、美しさと揃ったオリーブは、古代の人々に大変尊重されていました。紀元前3000~4000年頃のエジプトでは、王の死後、墓にオリーブの実が供えられ、枝は装飾品として使用されていました。そして、ギリシアではオリンピックの優勝者にオリーブの苗木を贈っていました。オリーブの実が搾られ食用になった時期ははっきりしていないそうですが、古代ではバジルの葉やニンニクを漬けたオイルを神の儀式に使用する聖油として使用していました。

そして時代が変わり、オリーブオイルの使用法も変わっていきました。例えば、傷口に塗る薬品、肌の美容に効く美容液、そしてマッサージするためのオイル、火を灯すための油などあらゆる使用法が生み出されました。食用としてももちろん好まれ、何世紀にもわたり地中海一帯、ヨーロッパ各地などでオリーブオイルは食生活に欠かせないものになっていったようです。しかし日本に入ってくるのは、だいぶあとのこと・・・

日本にオリーブが初めて伝わったのは、安土桃山時代にポルトガルの宣教師たちが持参したオリーブオイルと言われています。その当時の人々は、それが何か全くわからず「ホルトの油」と呼んでいたそうです。その後、江戸時代にはオリーブの樹がフランスから、明治に入ってからイタリアから苗木が輸入されたのですが根付くことはありませんでした。明治41年、当時の農商務省がアメリカから苗木を輸入して、香川、三重、鹿児島に植えました。そのうちの香川(小豆島)の507本だけが成長し3年後には約7kgのオリーブの実が収穫されました。小豆島の温暖な気候・風土が地中海に似ていたことからオリーブ作りに成功したのでした。こうして小豆島は、「日本オリーブ発祥の地」と呼ばれるようになりました。

今では、日本のハーブ園などでオリーブの樹も植えられ、花屋さんなどでも苗木が売られたりして、私達の生活に密着してきているのではないでしょうか。

【オリーブオイルの種類と特徴】ひとくちにオリーブオイルといっても、風味、香り、色合いはオリーブの樹の品種、産地などによってもさまざま。また、品質は国際規格に基づいて製法や酸度により3つに分類されます。

1. ヴァージン・オリーブオイル化学的処理を一切使用せず、オリーブの実からそのまま搾りとった一番搾りのオイル。中でも、酸度が1%以下で風味、色、香りがプロの鑑定師の評定で9段階中6.5以上のものがエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルと認定されます。

2. 精製オリーブオイルヴァージン・オリーブオイルの個性ある風味、匂いなどを精製処理で取り除いたもの。

3. ピュア・オリーブオイルヴァージン・オリーブオイルと精製オリーブオイルをブレンドし、酸度が1.5%以下のもの。

【オリーブオイルの効能】●胃にやさしいオリーブオイルは油脂の中でも胃に最も負担をかけないことが他の食用油との比較研究によって明らかにされています。

●子供の成長にオリーブオイルに含まれているオレイン酸は、子供の骨格の発育やミネラル化を促進するといわれています。

●消化・吸収を助けるオリーブオイルは、胆のうと胆管の運動を刺激し食物栄養の消化、吸収を助ける胆汁に似ています。消化、吸収を促進し胆石を予防する効果があるといわれています。

●老化を防止するオリーブオイルにはリノール酸、リノレン酸、抗酸化物質がバランスよく含まれており老人性痴呆症や皮膚の老化防止の予防になります。また、オレイン酸は、骨からのカルシウム喪失を抑制するための骨粗鬆症の予防にもなります。

●美肌を作るオリーブオイルに含まれているビタミンA、Eが肌の血行を促進し、細胞の老化を抑えてくれます。もちろん肌の老化も防いでくれます。また、オリーブオイルには保湿作用があります。

【オリーブオイルの使用例】オリーブオイルは、食べるだけでなく、いろんな使用方法があります。その中の一部をご紹介!

●足のお手入れに・・・両足がゆったりと入る深めのバケツなどに熱めのお湯をはり、オリーブオイル小さじ3を入れます。その中にくるぶし上あたりまで足を入れ、約15分リラックスしましょう。効果:足のむくみ、冷え性、疲れなど

●唇の荒れに・・・乾燥などで荒れた唇にオリーブオイル小さじ1/2を塗り、軽くマッサージします。ひどい荒れのときは、その上にラップを軽くのせて数分おくとより効果大です!

【手軽に食べるオリーブオイル】簡単レシピをご紹介!●小エビのガーリック炒め・材料(4人分)小エビ 500g ニンニク 2片 唐辛子1/2本オリーブオイル 大さじ6 塩 少々

・作り方1. 小エビは、背に包丁を入れ、背ワタを取り殻をむいておきます。2. フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、スライスしたニンニクを入れます。ニンニクはキツネ色になるまで、弱火で炒めます。3. 2に種を取り出してみじん切りにした唐辛子を加えます。4. 3に1を入れ、小エビの色が変わるまで炒めます。5. 4に塩を加え整え盛り付けます。

ここで登場するのが、最初にご紹介したディナープレートたち。波の戯れホワイトのような白の器ならどんな料理でも映えるので、この料理にもぴったり合うこと間違いなし!また、柄もののウィーンのバラやヴィクトリア、新作のメガに盛り付けてみてください。器を少し変えるだけで、レストランで味わうような感覚になりお料理が更に美味しく感じられるでしょう。

※ ご覧の時期によって価格等ご案内の情報が異なる場合がございます。最新の情報は各店舗にてご確認ください。

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「器の愉しさを、もっと身近に」という想いを胸に、代々のスタッフがバトンを繋いできた食卓のエッセイ集です。ある時は 古典文学に想いを馳せ、ある時はイースターの食卓を飾り付ける。京都発、器が大好きな私たちの、ちょっとマニアックで愛おしい「器と文化愛」が詰まったコラムたち。数十年にわたり、メールマガジンを通じて数万人の器ファンに届けられたコラムを復刻しています。