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Luxury Selection vol.79 浮世絵ガラス

浮世絵のルーツは17世紀半ばの版本の墨一色の挿絵でした。
安土桃山時代の1600年ごろまで文化の中心は京都であり、書物は上方より「下る」ものでした。しかし、江戸時代に庶民文化の繁栄に伴い、京都から送られてくる書物では数が足らず、庶民の娯楽のための「版本(大量生産のために木版で刷られた本)」が広がるようになります。始めは1冊の本に対し、僅かな割合を占めている挿絵でしたが次第に点数が増えていき、やがて「1枚の絵」として独立します。

「墨摺り絵」と呼ばれた浮世絵は、主に遊里や芝居が題材でした。「うきよ」の語源は「憂き世」ですが、戦乱が終わり、江戸時代に平和が訪れるにあたり、人生を謳歌しようとする風潮が芽生え「楽しく浮き浮きと暮らそう」と言う意味から「うきよ」の字があてられるようになったと言います。
葛飾北斎や歌川広重の浮世絵作品をエミール・ガレの技法を用いて、ガラスのベースに再現したブランド「NOVEAU JAPAN(ヌーヴォージャパン)」。二次元の版画が三次元のガラスのベース(花瓶)という立体に一点一点忠実に再現されています。
全ての作品は、ルーマニアの国営工場でデザイナーとして働いていたヴィオラ女史によって描かれました。大変な親日家であり浮世絵に魅せられた彼女は、得意とするカメオ技法(色被せガラスにアシッドエッチングが施される)を駆使して、1年もの歳月をかけ何度も何度も試作を重ね、オリジナルの浮世絵を壊さない絵柄が完成しました。類まれな絵画技術と情熱を持ったヴィオラ女史は残念ながら2004年に亡くなり、このコレクションを引き継げる職人はいなくなってしまいました。これらの遺作と言える作品群は、まさに世界にひとつの貴重な逸品といえます。
葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」。浮世絵版画の中でも最も有名な作品で、斬新な構図と色の美しさにより今なお高い人気を誇ります。
「富嶽三十六景」を出版した当時の北斎は72歳ごろ。富嶽とは富士山の意味であり、このシリーズは全46図の揃いものですが、このうちの10図は追加で出版されたものと考えられています。また、北斎はこのシリーズだけで満足せず、その後に「富嶽百景」と題する絵本を刊行します。北斎は富士山という題材に特別な思いがあったと思われます。
凱風とは南風のことです。夏の早朝に富士山は朝焼けによって赤く染まります。頂上の雪の白、快晴の空の青との対比が美しい画であり、俗に言う「赤富士」と呼ばれる画です。
三坂峠(御坂峠)は、山梨県にある峠です。河口湖に浮かぶ逆さ富士が題材ですが、正面に見える富士は岩肌が見える夏の富士であるのに対し、水面に映る富士は、雪をいただいた冬の富士であり、しかも左にずれているなど北斎独特のユーモアのある画となっています。
佃島は隅田川の河口の三角州を埋め立てた島で、徳川幕府は摂津国佃村の漁民を江戸に呼び寄せ、江戸近海で優先的に漁が出来る様に特権を与えて住まわせました。
彼らの故郷にちなみ、佃島と呼ばれるようになり、海産物を煮て作った煮物が「佃煮」と呼ばれるようになった話は有名です。穏やかな海でゆったりと漁をする場面が描かれています。
山梨県の龍坂峠からの望む富士を描いた図。画面を巨木が分断するように描かれ、その後ろに富士を配置する大胆な構図です。巨木の周りで手を伸ばして寸法を測ろうとする旅人たちが微笑ましい画です。
当時、深川(東京都江東区)にあった五百羅漢寺は、3階建てで見晴らしがよく、富士山の眺望が有名だったそうです。螺旋状の階段を上るため“さざい(さざえ)堂”と呼ばれ、300体以上の羅漢像とこのさざえ堂で人気の観光スポットだったそうです。人々が楽しく見物をしている様子が伺えます。
北斎が「富嶽三十六景」を発表したそのわずか二年後、歌川広重により「東海道五十三次」が発表されました。東海道にある五十三の宿場の風景を描いたこのシリーズは、北斎をも超える空前の大ヒットとなりました。両者は互いに競い合いながら新たな作品を発表し続け、黒船来航後は江戸庶民のみならず、ゴッホやモネといった世界を代表する印象派の画家たちにも影響を与えたのでした。
歌川広重の作品は、大胆な構図などとともに「ヒロシゲブルー」と呼ばれる青色、特に藍色の美しさが人気の一つです。満月が浮かぶ夜の吉原の遊郭前を二人の花魁が歩く姿が描かれています。
広重は「京都名所」で京都で見られる十の景色をを描きました。十作品のなかで「雪」「月」「花」として高い人気を誇る3作品のうちの一つが「花」の「京都名所之内 あらし山満花」です。満開の桜が咲き誇る桂川(京都・嵐山)を、二人の船頭が川下りをする様子が描かれています。
広重は天保3年に幕府の行列に加わり上洛(京都まで東海道往復の旅)する機会を得たとされ、そこから傑作といわれる『東海道五十三次絵』が生まれました。絵そのものの良さに加えて、当時の人々があこがれた外の世界を垣間見る手段としても、大変好評を博しました。
ガラスの成形は木型を用いて行われ、24時間かけてガラスを冷やし形が固まると、次に着色、絵付けの作業に入ります。この過程は微妙な色合いを出すために四段階に分けて施されおリ、その後研磨作業などが続きます。製品の完成直前までほぼ真っ黒の状態な為、完成後の製品をイメージしながら図柄を描くという、高度な技術が求められます。
また、被せガラスの加工には、カメオ技法の他にもサンドブラスト技法等があります。サンドブラスト技法とは、ガラスに金剛砂を圧縮空気で吹き付け、マスキングシートに保護されていない部分を削り、ガラス表面に彫刻を施す比較的手軽に作品を作れる技法です。現在市場に出回っている安価なガレ風の商品などには、サンドブラスト加工によるものが多いのが現状ですが、ヌーヴォージャパンの商品は全てアシッドエッチング(酸彫り)による「カメオ技法」によって作られた製品です。
※人気が集中した場合、ご注文順となりますので後ほど確認のメールをお入れします。
※当ページの商品は実店舗とは価格が異なる場合がございます。予めご了承くださいませ。

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