• [人気キーワード]
  • もっとみる
    • [人気キーワードTOP15]
ショッピングガイド
はじめてのお客様へ
ご利用ガイド
品質とサービス
コンシェルジュに相談
FAXでのご注文

アイテムを指定する

戻る

ブランドを指定する

シリーズを指定する

詳細検索

検索

Luxury Selection vol.58 エルコーレ・モレッティ

現在発見されている最古のガラスは、メソポタミアのテル・ブラク遺跡から出土の、紀元前2,350〜前2,100年ごろのものといわれています。天然の貴石にも似た透明感と自在に成形できる特性を生かして、実用を超える美の探求とともに古代世界に広がっていきます。

色ガラスを熔着したモザイク模様のガラス容器が作られるのは紀元前15世紀頃。その後、初代ローマ皇帝アウグストゥスの時世(紀元前1世紀頃)には、高度に発達したモザイク・ガラス(※1)が作られるようになります。ガラス職人たちの試行錯誤により、敷き詰めたガラス片を型の中で熔着する技法や、ガラスの種にモザイク・ガラスの板を熔着して膨らませる吹きガラス技法が生み出されていきます。色鮮やかなモザイク・ガラスは、建築、家具の装飾や装身具などに使われていました。発掘される品々は2000年の時を超え、古代ローマ時代の隆盛と、高度な技術力を今に伝えています。
ローマ帝国の崩壊とともにその高度に発達したモザイク・がラスの技術は、一旦失われてしまいます。モザイク・ガラスが人々の注目を取り戻すのは19世紀に入り、卓越した技術を誇るガラス職人ヴィンツェンツォ・モレッティがポンペイなどの遺跡で発掘された古代のモザイク・ガラスの技術を復活させたことに始まります。1878年のパリ万博に出品した古代ローマ時代のモザイク・ガラスのレプリカは称賛を浴び、その後のヴェネチアン・ガラスの方向性を決定づけました。そして、エルコーレ・モレッティが兄弟3人で独自の工房を開いたのは1911のこと。当時主な産業であったヴェネチアン・ビーズの製法においても研究開発を進めヴェネチアン・ガラス界を牽引する役割を担っていきます。モザイク・ガラスは、吹きガラス以前の古代のガラス技法でありながら、現代的な表現の可能性を秘めています。ボタン、アクセサリーやプレート、フォトフレームなど時代のニーズに応えながら、代々ガラスの歴史を作ってきたエルコーレ・モレッティのモダンデザインへの挑戦は続いています。
ラヴェンナプレート
ラヴェンナプレート
1981年、ヴェネチアの美術館Palazzo Grassi(パラッツオ・グラッシ)で開かれた展示会で、エルコーレ・モレッティが発表した作品は、ペンダントトップに用いる非常に小さいサイズのモザイクガラスを、プレートのサイズ(24cm)にひとつひとつ敷きつめたもの。より精緻に複雑に、またアシメトリーに配置、配色をデザインされた、ビザンチン様式のこのモザイク・ガラスのプレートは、ラヴェンナ・プレートと呼ばれ、誰もが息をのむ神聖でおごそかな光を放っています。その後、Palazzo Ducale(ドゥカーレ宮殿)など他の美術館でも展示の機会を得ました。
フラワープレート
1996年に発表されたフラワー・プレート。まさにミレフィオーリ(千の花)ガラスを花に見立て、背景の空間を生かした絵画のようなプレートです。背景だけでなく茎や葉の部分、すべてにミレフィオーリ・ガラス(※2)を用いています。花の房が風に揺れる様子が感じられ、花鳥風月を愛でる和の心にも通じる逸品です。
フラワープレート
(※1)モザイク・ガラス
モザイク状の文様をしたガラスのこと。金太郎飴のように模様の入ったガラス棒を輪切りにした小片を並べて、型の中のガラスが熔融しない程度に加熱すると、小片が融着してモザイク文様のガラス器となる。モザイク技法は、古代メソポタミア、古代エジプトでも用いられていた。
(※2)ミレフィオーリ・ガラス ー millefiori、イタリア語で「千の花」の意
モザイク・ガラスの一種で、 たくさんの花が散りばめられたような文様が特徴。断面が花や星、色ガラスの重層文やその他の形象文など、金太郎飴状のガラス棒を輪切りにして、型に並べて加熱したガラスのこと。紀元前後からアレクサンドリアやローマで知られていた。
エルコーレ・モレッティ商品一覧へ
※人気が集中した場合、ご注文順となりますので後ほど確認のメールをお入れします。
※当ページの商品は実店舗とは価格が異なる場合がございます。予めご了承くださいませ。

新着特集

人気ブランド

全てのブランドを見る

売れ筋総合ランキング

この特集で紹介されている商品の売れ筋ランキング

pagetop