【暮らしと器】
Ercole Moretti / Venetian Glass / Murano / Mosaic Glass
箸置き 食卓の小さなアクセサリー
〜飴細工のようにカラフルな箸置きはいかが?〜
今回ご紹介したいのは、ヴェネチアンガラスの箸置きです。
食器に関しては、収納に困るくらい持っていて、新たに購入する時にはかなり吟味しているという方でも、なぜか箸置きとなると、ふらっと立ち寄った器のお店で、旅先などで「可愛い!」と思わず衝動買いしてしまった経験のある方、おられると思います。
かく言う私も、常に箸置きを使うというわけではなかったのですが、おうち時間が増え、普段の食事の大切さや、食卓のコーディネートに、以前よりも意識するようになったことで、一見小さな箸置きも、意外と食卓の雰囲気に影響するものだと考えるようになりました。
箸置きがあったら良いと思う点は、
- お箸もテーブルの上も清潔に保つことができる
- きちんとした印象を与えることができる
- いつもと同じ食器でも箸置きで雰囲気が変わる
- 器との取り合わせを楽しめる
- 収納に場所を取らない
さらに、今回ご紹介のエルコーレ・モレッティ(Ercole Moretti)の箸置きの良いところは、
- 洋食器だけでなく和食器のシンプルな食器に合わせられる
- つや消しのマットな風合いに高級感が感じられる
- カラフルな色が食卓を華やかに ホワイト一色でシンプルにも
- 遊び心が感じられ、おしゃれな雰囲気を演出できる
エルコーレ・モレッティ社(Ercole Moretti)
このポップでかわいい箸置きには、なんと古代ローマ時代以前から存在していたモザイク技法が使われていて、ヴェネチアのムラノ島のエルコーレ・モレッティ社の熟練職人によって一つ一つ手作りされています。ローマ帝国崩壊後、一旦は失われたとされる技法を復元し、今の時代に継承しているのが1911年創業のエルコーレ・モレッティ社。
たくさんの花が散りばめられたような文様は、「千の花」を意味する“ミレフィオーリ”とも呼ばれ、ヴェネチアンガラスらしいデザインとして人気が有ります。
そんなエルコーレ・モレッティ社とル・ノーブルとの出会いは2002年にさかのぼります。日本の食卓にと様々な形を検討し箸置きの仕入れをスタートしたのは2012年。出来上がりは、つるんとした光沢の有る表面をわざわざ磨いて、つや消しのマットな質感に仕上げ、エルコーレ・モレッティ社の証明ともなるモレッティの「M」の字のモザイク粒が入れ込んであります。
2021年3月末現在、累計7,000個余りの箸置きをお買い求めいただいていることになります。小さな存在ではありますが、隠れた人気商品とでもいいましょうか。あらためて感謝の気持ちと感動がこみあげてきます。
ヴェネチアンガラスについて、エルコーレ・モレッティ社についてご存じの方は、世界中におられるでしょう。しかし、まさか小さな箸置きにそんな壮大な歴史とアートのエッセンスが込められているとは知らず、シンプルに美しい!かわいい!と目に留め選びとってくださることは、メーカーにとっても、これほどうれしいことはないと思います。時代を経た普遍の美、水の都ヴェネチアの美、職人たちの愛情を自然と感じ取ってくださっていると思うと私どもも感慨無量です。今までにご購入いただいたお客様には、良い買い物をしたと長く大切にお使いいただきたいですし、これからお家に迎えてくださる方にも知っていただけたら幸いです。