全国のみなさん、こんにちは。本社の楠橋です。
今回はオランダの３回目です。
是非、チャレンジして下さいね。
【問題28】
オランダのデルフト陶器に見られる主な色彩を大別すると
３種類ある。その３種類とは何か。それぞれ漢字２字で答え
なさい。
では、解答を見ましょう。
【解答】
� 〕�彩 �◆／С─ ´� 白釉
【解説】
� ‖�にデルフト・ブルーと呼ばれる鮮やかな藍彩で、これは
中国の染付け磁器を模倣したものに始まるが、やがて中国風の
文様にオランダ風の意匠を加味したものが増え、さらには様々
なオランダ人の姿やヨーロッパの風景を油絵のような筆致で
描いたものも登場した。
�◆｜羚颪凌С┝Т錣籠�本の伊万里焼のような多彩色で、この意匠
にも東洋風とオランダ風、これらを折衷した図柄のものがある。
特に、食器戸棚やマントルピースを装飾する大型の蓋付き壺
３個と花瓶２個のセットは人気の製品であった。
�� デルフト陶器独特の厚くやわらか味のある白釉をかけただけの、
極めてシンプルな器や皿で、ヨーロッパの金属器やガラス器の形
を写したものが多い。
デルフトに生まれ、生涯の大半を過ごした画家フェルメール
（1632〜75）は、デルフトの白い陶器を好んだらしく、しばしば
絵の点景に印象的に描いている。
（参考文献）
大平雅巳著『すぐわかる ヨーロッパ陶磁の見かた』
（2006年6月初版）�蠹豕�美術
2011年は今回で最終回です。途中一時中断がありましたが、
第27回まで無事に終えることができました。皆様ご愛読ありがとう
ございました。2012年は1月8日デンマークからスタートの予定です。
来年も宜しくお願い申し上げます。
それでは、次回をお楽しみに。ごきげんよう。
