真っ白なファインボーンチャイナに規則正しく並んだコバルトブルーのシャープな直線「コロネード（柱の列）」。ゴールドで描かれた「アンセミオン」は、まるで金糸で編み込まれた刺繍のようで、「ローレル（月桂樹）」の金色のラインが可憐な雰囲気を引き立てています。エアログラフ（エアブラシで色を吹き付ける技法）で彩色された深みのあるコバルトブルーと、贅沢に施されたゴールドのコントラストが美しいテーブルウェアです。
Anthemion（アンセミオン）は建築用語で、ギリシャやローマの古代建築物に使われている装飾デザインの一種。エジプトやアジアが由来とされる植物モチーフがギリシャに伝わったと言われています。当初ギリシャでは、「アンセミオン」は陶器の装飾用として使われていましたが、やがて、アクロテリオン（台石に載った装飾）、アンテフィックス（屋根瓦の端飾り）、ステラ（石柱）の上部装飾など建築物用のオーナメント（装飾物）として発展しました。

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「アンセミオン」は、気品あふれる贅沢なスタイルに、18世紀頃の英国のカントリーハウスに見受けられた装飾スタイルを融合させ、さらにスタイリッシュな「1759シェイプ」を組み合わせたシリーズです。「1759シェイプ」は、ウェッジウッド社の創立250周年を記念して発表されたモデルで、直線的なラインのボティと四角形の取っ手部分が特徴です。1759はウェッジウッド社の創立された年。金彩で飾られたクラシカルな四角形の取っ手はエレガントな印象ですが、実際に使ってみるとグリップ感もよく、程良い持ちやすさで実用的なティーカップ＆ソーサーです。