全国のみなさん、こんにちは。本社の楠橋です。
今回はドイツの13回目です。
是非、チャレンジして下さいね。
【問題44】
ヨーロッパの陶磁史上、18世紀前半はマイセンの時代である。
この時代、マイセンは全盛期を迎え、数多くの優品によって
ヨーロッパの磁器ファッションをリードした。
この最盛期にマイセンから生み出された独創的な意匠や造形
には、次の３つの特徴点がある。空欄�，�ら��にあてはまる
言葉を答えなさい。
（あ）（ � 法蔽羚饉駝�）装飾
当時、ヨーロッパの上流階級には（ � 砲箸い�
中国風、東洋風の意匠が流行しており、初期のマイセンは積極
的にこれを取り入れた。
（い）（ �◆ 房駝�の装飾と造形
マイセンはそのごく初期から（ �◆ 貌汎辰隆鏃�
や装飾を取り入れていたが、絵付けと造形の技術が向上するに
つれ、ますます東洋のものを離れ、独自の意匠と形態を生み出す
ようになった。
（う）磁器（ �� ）
マイセンの造形部門の中心であった（ �� ）家ケンドラー
（1706〜75）は、アウグスト強王が計画した「日本宮殿」のため、
大きな動物（ �� ）を制作した。
では、解答を見ましょう。
【解答】
� ．轡離錺坤蝓次 ´◆．茵璽蹈奪僉 ´� 彫刻
【解説】
（あ）
ヘロルト（1696〜1775）は、ウィーンからマイセンに来た
画家で、マイセン初期の絵付け部門の監督となった。
17世紀後半から19世紀初頭のヨーロッパの美術には、中国風
のデザインが目立つ。これは、当時ヨーロッパ人が貿易や宣教
のため中国を訪れる機会があったことの反映であるが、描かれ
ている植物などは必ずしも中国のものではない。
（い）
器の形態では、彫刻家ケンドラーがさまざまなテーブルウェア
の形をデザインし、有名な「スワン・サーヴィス」はその代表作
である。
（う）
「日本宮殿」は強王が計画した磁器の城で、内部を東洋とマイ
センの磁器で満たすはずだったが、未完成に終わった。
（参考文献）
１ 大平雅巳著『すぐわかる ヨーロッパ陶磁の見かた』
（2006年6月初版）�蠹豕�美術
２ �蟷垣扈佝如愍楡眄こ�史 改訂版』（2009年3月発行）
それでは、次回をお楽しみに。ごきげんよう。
